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[1D18] PWRによるAc-225生成時の230ThO₂ターゲット照射挙動と照射条件最適化
キーワード:加圧水型原子炉、核変換、Ac-225、冷却期間
α内用療法の特徴として、高LETや飛程の短さから体への負担が少ないことが挙げられる。この治療法の有望核種であるAc-225の需要は年々高まっている。 本研究では国内既存の加圧水型軽水炉PWRを用いたAc-225生成法に着目した。原子炉で直接生成したAc-225は副生成物のAc-227を大量に伴う。その為、Ac-225の親核種であるTh-229若しくはRa-225を生成した後にミルキングでAc-225を生成する「間接法」 が有効である。原料となる核種にはウラン系列のRa-226とTh-230の2核種あるが、今回対象としたPWRでは、Ra-226 (n,2n)反応断面積は小さいため、Th-230照射によるTh-229ジェネレータ生成法を検討した。これは、Th-230の(n,γ)反応によって高次化したU-232のα崩壊によって生成されるTh-228の(n,γ)反応とTh-230の(n,2n)反応によってTh-229を生成する方法である。 Th-229生成量向上策の一環として、照射後のTh-230の冷却期間を延長することでU-232から生成されるTh-228量を増加させ、続く(n,γ)反応を活発化させる方法を検討し、Th-229生成量及び照射挙動を評価した。