2022年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-3 研究炉,中性子応用

[1D17-19] 医用RI生成3

2022年3月16日(水) 16:40 〜 17:30 D会場

座長:大泉 昭人 (JAEA)

17:10 〜 17:25

[1D19] NSRRのカプセルシール部等破損事故時におけるFPの移行挙動

*求 惟子1、中塚 亨1、天谷 政樹1、与能本 泰介1 (1. 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構)

キーワード:NSRR、試験研究炉、グレーデッドアプローチ、放射線業務従事者、FPの移行挙動、事故、RELAP5

グレーデッドアプローチに基づく合理的な安全管理を行うためには、安全の目的を明確にし、その達成を目指した管理を行う必要がある。NSRRでは、施設の特性と敷地外までの位置関係により公衆の安全が十分高い水準で確保されているため、敷地内の安全確保が安全管理の主たる目的となる。これらを踏まえ、本研究では、従来検討されていない放射線業務従事者の事故時の放射線影響を検討している。
前回の報告では、カプセルシール部等破損事故時に、照射カプセル内の試験燃料中に生成されたFPが瞬時に原子炉建家1階に放出されると仮定し、FPの吸入摂取による内部被ばく線量及びガンマ線による外部被ばく影響を示した。
今回は、より現実的な被ばく線量評価のために、FPガスが照射カプセルから原子炉建家1階に放出するまでの移行挙動について熱水力解析コードRELAP5を用いて解析した結果及びその結果を施設管理に活用する考え方について報告する。