[1D_PL03] 放射線の蛍光飛跡検出技術と応用研究
神戸大学海事科学研究科では、その前身である神戸商船大学から、受動型線量計である固体飛跡検出器とその応用についての研究が展開されてきた。CR-39の名前で知られるポリアリルジグリコールカーボネート(PADC)中に形成されるイオントラックの構造と形成機構解明の向けた研究が20年以上にわたって取り組まれている。本セッションでは、固体飛跡検出器をキーワードとし、先述のエッチング型検出器に加え、近年、飛跡読み取り技術の発展とともにピラミッドや原子炉の宇宙線イメージング等に応用されている原子核乾板、さらには、蛍光飛跡検出器と呼ばれる新しいタイプの固体飛跡検出器について、研究の成果を振り返るとともに今後を展望する。