[1E13-16] スクラビング

[1E13] プールスクラビングにおける気液界面積濃度の評価

*門間 彩介¹、藤原 広太¹、吉田 滉平¹、金子 暁子¹ (1. 筑波大)

キーワード：プールスクラビング、除染係数、エアロゾル、ワイヤメッシュセンサ、気液二相流

原子力発電施設での過酷事故(SA)対策の一つであるプールスクラビングに対して，現在までにSA解析コードによりプールスクラビングによるエアロゾル除染効果の評価が行われてきたものの，プール水中における気泡流動の詳細計測が困難であるため，解析コードにおける物理モデルの妥当性評価は十分になされていない。これまでに，プール水深やエアロゾル粒子径といったパラメータがエアロゾル除染係数(DF)に影響を及ぼすことが明らかとなっているが，気泡流挙動およびエアロゾル物質輸送の評価・モデル化において重要な指標である気液界面積濃度をプールスクラビングに対して詳細に計測・評価した例は少ない。そこで，本研究では，ワイヤーメッシュセンサー(WMS)を用いて気液界面再構築による気液界面積濃度の二次元分布を計測する手法を開発し，評価を行った。また，得られた知見に基づき，気液界面積濃度がDFに及ぼす影響について評価を行った。