[1F01-06] 原子炉機器設計の最新技術

[1F04] 入力地震波の相違によるPWR鋼製原子炉格納容器の座屈耐力への影響

*日髙 慎士郎¹、東 喜三郎¹、庄司 学² (1. 規制庁、2. 筑波大)

キーワード：入力地震波、座屈耐力、原子炉格納容器、耐震信頼性実証試験、静的弾塑性座屈解析

PWR鋼製原子炉格納容器（PWR-CV）の座屈評価においては、建設時より大きい基準地震動Ssによる地震荷重が適用されることに伴い、JEAG4601に記載される座屈評価式を用いた評価（JEAG4601による座屈評価）だけでなくFEMモデルでの静的弾塑性座屈解析による座屈評価が導入されている。後者のFEMによる座屈評価の一例として、先行研究では、JEAG4601による座屈評価より静的弾塑性座屈解析で評価される座屈耐力が約20%向上することが確認されている。ただし，実証試験と異なる入力地震波に対する座屈耐力への影響は検討していない。
本研究は、PWR-CVの共振領域での応答の大きさ等に着目した入力波を作成し、これらの入力地震波の相違によるPWR-CVの座屈耐力への影響を明らかにしたものである。