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[1F06] ITER中性粒子入射加熱装置向け伝送ラインの相対変位吸収構造の開発
キーワード:ITER、免震、相対変位吸収構造、ベローズ、免震支承
国際熱核融合実験炉ITERの建屋は免震構造であり、地震発生時、地面との間に水平方向に数百mm、鉛直方向に数十mm程度の相対変位が生じる。建屋の壁を貫通する伝送ラインは、プラズマを加熱する中性粒子入射加熱装置へ直流-1MVの電力供給を担う直径約2mの圧力配管である。伝送ラインは絶縁がいしで支持されており、直流-1MV電源を起点に地中を通過し、地上高さ約16mの架台上を経由してITER建屋壁を貫通する経路を通るため、建屋と地面との間の相対変位を吸収する必要がある。本研究では、この相対変位を吸収するために、伝送ラインにベローズと免震支承を配置する相対変位吸収構造のコンセプトを提案し、耐震性の確認に向けて、原子力プラントに見られる類似構造の免震建屋と耐震建屋間の渡り配管の耐震設計法を使って応答評価を行った。