2022年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[1H05-09] 廃棄物

2022年3月16日(水) 14:45 〜 16:15 H会場

座長:千田 太詩 (東北大)

15:45 〜 16:00

[1H09] 廃棄物処分の環境影響を基点とした原子力システム研究

(9)環境負荷評価を基にしたMA分離プロセスの分離段数低減化の検討

*松村 達郎1、津幡 靖宏1、朝野 英一2、桜木 智史2、浜田 涼2 (1. 原子力機構、2. 原環センター)

キーワード:原子力システム、核燃料サイクル、分離変換、MA分離プロセス、廃棄物処分、環境負荷

高レベル廃液の放射性毒性低減化と減容化を目指した分離変換技術の研究が進められており、特に長期的な放射性毒性が高く発熱性の核種が存在するマイナーアクチノイド(MA)は重要である。原子力機構では、MAを高レベル廃液(HLW)から分離する溶媒抽出プロセスの研究を進め、HLWからMAの分離を達成して「SELECTプロセス」と命名した。これまでの研究における分離回収の目標値は、長期的な放射性毒性の推移を基にしてきた。本研究では、廃棄物処分における環境負荷評価を基にして目標値を設定し、MA分離プロセスにおける溶媒抽出段数をプロセスシミュレーションコードPARC-MAによって評価した。MA分離プロセスの簡素化の可能性を検討した結果を紹介する。