2022年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 501-2 核燃料とその照射挙動

[1I17-18] 窒化物燃料・高温ガス炉燃料

2022年3月16日(水) 16:55 〜 17:30 I会場

座長:平井 睦 (東電HD)

17:10 〜 17:25

[1I18] 高温ガス炉空気侵入事故時におけるSiC燃料コンパクトの酸化に関する研究

(1)SiC酸化実験

*西村 洋亮1 (1. 東京大学)

キーワード:第四世代原子炉、高温ガス炉、SiC酸化、熱質量測定、THYTANコードシミュレーション

原理的に炉心溶融が起きないなどの理由で、ますます注目を集めている第四世代原子炉のひとつに、高温ガス炉がある。高温ガス炉の実用化に向けてさらに安全性を高めることが必要だ。そこで、配管破断に続くヘリウム冷却材喪失後の炉心空気侵入をシナリオとし、従来の原子炉級黒鉛IG-110に替わり耐酸化性能に優れる炭化ケイ素SiCを燃料コンパクトの材質に選択することが提唱されている。本研究では考えうる温度範囲と酸素濃度環境において酸化実験を行い、そのデータ解析からSiC使用の優位性とさらなる改善策を提案する。