2022年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[1J09-12] 腐食,電気化学,ラジオリシス2

2022年3月16日(水) 14:45 〜 15:50 J会場

座長:端 邦樹 (JAEA)

15:00 〜 15:15

[1J10] 廃炉化学除染におけるイオン交換樹脂劣化対策

*細川 秀幸1、石田 一成1、伊藤 剛2、大平 高史2、柳澤 慎太郎2 (1. 日立製作所 研究開発グループ、2. 日立GEニュークリア・エナジー)

キーワード:廃炉化学除染、放射線分解、過酸化水素、イオン交換樹脂、酸化分解

沸騰水型原子炉(BWR)の廃炉化学除染での原子炉圧力容器内の化学除染では、除染液が放射化した構造材料に接触することでガンマ線による水の放射線分解で過酸化水素が生成する。生成した過酸化水素が除染系統を循環しイオン交換樹脂に到達すると樹脂が酸化分解して硫酸基を含む高分子の分解成分が除染液中に流出する。この硫酸基を含む高分子成分はイオン交換樹脂には吸着し難く、除染廃液の浄化の効率が低下する可能性がある。そこで、イオン交換樹脂の酸化分解を防ぐため、過酸化水素の残留を抑制する水質条件に付いて、除染液の水質条件から検討した化学種の影響を評価した実験結果について報告する。