[1L01-08] 核融合炉液体金属工学

[1L08] 核融合炉内液体金属機器における積層造形材の適用性検討

(2)Al添加型積層造形材の耐食性について

*北村 嘉規¹、木林 政人¹、近藤 正聡¹、尾ノ井 正裕²、唐土 庄太郎²、米本 朋弘²、玉井 芳恵¹ (1. 東工大、2. 金属技研)

キーワード：積層造形、液体金属、腐食、アルミナ被膜

積層造形技術は、接合部のない複雑な形状を造形することが可能であり、積層造形技術を核融合炉内の液体金属機器に使用することが考えられている。材料表面にアルミナ被膜を形成することで液体金属に対して優れた耐食性をもつAl含有鋼が開発されており、課題の１つに溶接があったが、積層造形技術により製造することで克服できる。先行研究では、316Lオーステナイト鋼とアルミニウムの混合粉末を原料とした積層造形材を製造した。本研究では、溶解法により用意したAl5wt%含有鋼から生産した粉末を原料として使用した積層造形材(Fe-17.4Cr-12.5Ni-5Al)を開発し、その試験片に対して1000℃10時間の予備酸化処理を施し、酸化被膜形成挙動について調べた。更に、予備酸化処理を施した試験片に対して複数の種類の液体金属(鉛リチウム・鉛ビスマス・錫)との化学的共存性を500℃250時間の静止場腐食試験により調べた。