2022年春の年会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[1L14-17] 中性子増倍材

2022年3月16日(水) 16:15 〜 17:30 L会場

座長:伊藤 悟 (東北大)

16:45 〜 17:00

[1L16] ベリリウム資源の安定的な確保に向けた革新的金属精製技術開発研究

(5)難溶解性ベリリウム鉱石のマイクロ波加熱による溶解反応挙動評価

*中野 優1、金 宰煥1、赤津 孔明1、黄 泰現1、笠田 竜太2、中道 勝1 (1. QST、2. 東北大)

キーワード:核融合炉、ベリリウム鉱石、溶解技術、マイクロ波加熱

核融合炉ブラケットに大量に必要となる中性子増倍材のベリリウムは、その精製技術が複雑かつエネルギー多消費型生産プロセスであることなどの理由から、非常に高価である。ベリリウム鉱石は、非常に安定であるため、2000℃を超える溶融・急令によってフリット化しないと酸に溶解しない。新たにQSTで開発した革新的なベリリウム鉱石溶解技術では、化学処理とマイクロ波加熱を複合化し熱処理温度を250℃以下へ極端に下げることに成功した。本発表では、その低温溶解過程において、化学処理とマイクロ波加熱の複合がもたらす反応挙動について報告する。