2022年春の年会

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一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2A01-04] 核データ測定1

2022年3月17日(木) 09:30 〜 10:35 A会場

座長:原田 正英 (JAEA)

10:00 〜 10:15

[2A03] カルシウム標的へのアルファ粒子入射反応による47Sc生成反応断面積測定

*合川 正幸1、花田 幸奈1、Ichinkhorloo Dagvadorj2、羽場 宏光3、Sandor Takacs4、Ferenc Ditroi4、Zoltan Szucs4 (1. 北大、2. モンゴル国立大学、3. 理研、4. ハンガリー原子核研究所)

キーワード:スカンジウム47、医療用放射性核種生成 、放射化断面積

47Scはベータ線放出核種であり、核医学治療に用いることができる。この核種はカルシウム、スカンジウム、チタン等、近傍の元素への荷電粒子入射反応で直接生成可能である。我々はこのうち、カルシウム標的へのアルファ粒子入射反応に着目した。文献調査では先行研究が1件しか見つからず、複数の実験による検証が不可欠であるため、この反応の断面積を測定した。実験は理化学研究所AVFサイクロトロンを用い、積層箔放射化法およびガンマ線スペクトロメトリーにより導出した。この反応による47Sc及び副生成物の生成断面積を報告する。