2022年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2A05-09] 核データ測定2

2022年3月17日(木) 10:35 〜 12:00 A会場

座長:木村 敦 (JAEA)

11:20 〜 11:35

[2A08] アクチノイド核分裂における軽・重核分裂片の系統的質量数測定

*廣瀬 健太郎1、西尾 勝久1、Romain Leguillon1、Mark Vermeulen1、Kean Kun Ratha2,1、牧井 宏之1、Riccardo Orlandi1、塚田 和明1、浅井 雅人1、佐藤 哲也1 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 東京工業大学)

キーワード:核分裂、核分裂質量分布、多核子移行反応

原子力機構東海タンデム加速器施設にて、Th237、U235、Np237、Am243およびCm248標的とO18ビームを用いた多核子移行反応により、ThからCfにわたる合計52核種の核分裂質量分布を測定した。シリコンΔE-Eテレスコープを用いて散乱粒子を検出・識別することにより複合核の同定および励起エネルギーを導出した。4台の多芯線式比例検出器を用いて2つの核分裂片を検出し、飛行時間差から核分裂片質量分布を導出した。励起エネルギー10-20MeVにおける質量分布は非対称核分裂が支配的であることがわかった。軽・重核分裂片群の質量分布中心を導出するために、非対称、対称モードの2成分を考慮したガウスフィッティングを行った。本発表では過去に得られた電荷分布との比較や系統性について議論する。