2022年春の年会

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VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2F14-16] 環境放射能

2022年3月17日(木) 16:15 〜 17:15 F会場

座長:砂川 武義 (福井工大)

16:15 〜 16:30

[2F14] DGTを用いた福島県河川における137Cs置換活性成分の評価

(2)河川流域における検討

*田中 琢朗1、斉藤 拓巳1、戸田 賀奈子1、藤原 健壮2、寺島 元基2、中西 貴宏2、小林 奈通子1、田野井 慶太朗1 (1. 東大、2. JAEA)

キーワード:DGT、パッシブサンプラー、Cs置換活性成分、懸濁物質

福島第一原子力発電所事故によって放出され,現在も森林環境中に残存する137Csが,河川を通じて海洋に放出され,動植物によって吸収されることが懸念されている.この河川中の137Csの大部分は,水中に懸濁する粘土鉱物などに固定されているが,容易に脱離する置換活性成分と呼ばれるCsも存在する.この置換活性を持つ137Csは生物学的利用能に影響することがわかっている.本研究では,DGTと呼ばれるパッシングサンプラーを用いて,福島県の複数河川の上流から下流にかけて,137Csの置換活性成分をその場サンプリングした.既往研究と異なる時期により多くの地点で実施することで,懸濁態や河川流域の違いが置換活性成分に与える影響を議論する.