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[2F14] DGTを用いた福島県河川における137Cs置換活性成分の評価
(2)河川流域における検討
キーワード:DGT、パッシブサンプラー、Cs置換活性成分、懸濁物質
福島第一原子力発電所事故によって放出され,現在も森林環境中に残存する137Csが,河川を通じて海洋に放出され,動植物によって吸収されることが懸念されている.この河川中の137Csの大部分は,水中に懸濁する粘土鉱物などに固定されているが,容易に脱離する置換活性成分と呼ばれるCsも存在する.この置換活性を持つ137Csは生物学的利用能に影響することがわかっている.本研究では,DGTと呼ばれるパッシングサンプラーを用いて,福島県の複数河川の上流から下流にかけて,137Csの置換活性成分をその場サンプリングした.既往研究と異なる時期により多くの地点で実施することで,懸濁態や河川流域の違いが置換活性成分に与える影響を議論する.