[2H01-06] 核種移行・収着1

[2H06] 生成過程にあるカルシウムシリケート水和物への CsおよびSrの収着挙動に関する基礎的研究

*田村 怜於¹、関 亜美¹、千田 太詩¹、新堀 雄一¹ (1. 東北大)

キーワード：カルシウムシリケート水和物、収着、セシウム、ストロンチウム

カルシウムシリケート水和物(CSH)は放射性廃棄物処分場周辺において二次的に生成し、核種との相互作用により移行を遅延させることが期待される。本研究では、CSHの生成過程におけるCsおよびSrの収着挙動に着目し、CSH養生期間や収着期間を既報の7日間よりも短く設定した。収着実験ではCSHのCa/Siモル比を0.4、0.8、1.2、1.6とし、CsまたはSrをCSHの生成と同時に添加して1日、3日、7日間養生する共沈試料と、CSHを7日間あるいは30日間養生した後にCsあるいはSrを添加して1日、3日、7日間収着させる水和試料の2種類を用意した。実験結果より、分配係数はCsでは1～14 ml/g、Srでは2～40 ml/g程度と見積もられ、低Ca/Siモル比において分配係数が大きくなった。また、本研究の条件では、CSHの養生期間1日と30日では収着挙動に大きな変化が見られないことが確認された。