2022年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 501-2 核燃料とその照射挙動

[2I01-07] 高速炉燃料開発

2022年3月17日(木) 10:00 〜 12:00 I会場

座長:加藤 正人 (JAEA)

11:30 〜 11:45

[2I07] ヘリウムボンド粒子型金属燃料の成立性

*尾形 孝成1 (1. 電中研)

キーワード:高速炉、金属燃料、熱伝導率、粒子充填層、焼結

ヘリウムボンド粒子型金属燃料は、大小2種類の外径を持つ球状の燃料合金粒子をヘリウムガスと共に被覆管に充填した高速炉用燃料であり、これまでの高速炉用金属燃料に比べて、①ガスプレナムを燃料ピン下部に設けることが可能となるため正の冷却材ボイド反応度を抑制するナトリウムプレナムの効果の増大が可能となる、②燃料ピン組立工程におけるナトリウムボンディング工程が不要になる、等の特長を持つ。一方、ヘリウムボンド粒子型金属燃料では、照射前の燃料合金粒子の間の接触が点接触となって熱伝導率が低いため、定格運転前に燃料合金粒子間の焼結を進めるためのプレコンディショニングを行う必要がある。本研究では、ヘリウムボンド粒子型金属燃料の成立性を示すため、燃料合金粒子を充填した部分の熱伝導率を評価する方法を開発し、妥当なプレコンディショニング条件を設定することができることを確認した。