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[2K02] 放射性物質によるコンクリート汚染の機構解明と汚染分布推定に関する研究
(14)イメージングプレートによるCs-137とSr-90の分離定量マッピングの基礎検討
キーワード: 廃炉、コンクリート、Cs、Sr、イメージングプレート、分離定量、マッピング
福島第一原子力発電所の廃炉時に発生する大量のコンクリート廃棄物の処分計画において、重要核種であるCsとSrによる汚染分布の把握と推定が有用であり、各種基礎研究に基づく汚染予測を進めている。予測精度の確認には、実構造物からコンクリートコアを採取して放射性核種による汚染分布測定が将来的には必要である。汚染深さの推定にはコア表面からプロファイルグラインディングを各種分析技術により行うことも考えられるが、コンクリート中への物質浸透を考えると骨材やひび割れの影響を受けていると想定され、浸透面の2次元マッピングが好ましい。線量率が高い放射性核種はCs-137とSr-90であるので、イメージングプレート(IP)を用い、遮蔽効率の違いを利用しこれらを分離定量マッピングする基礎検討を行った。検討は、測定再現性、IP感度分布、異なるIPの感度差、検量線、遮蔽効果、分離精度(空間分解能と濃度)について行った。