10:15 AM - 10:30 AM
[2K04] Examination of rational treatment and disposal of contaminated concrete waste considering deterioration due to leaching
Observation of changing microstructure in concrete due to calcium ion leaching by using non-destructive integrated CT-XRD method
Keywords:non-destructive integrated CT-XRD method, leaching phenomenon, calcium ion leaching, itz
本研究ではコンクリートが水に触れることで生じるCa2+溶出による微細構造の変質を調べるために、セメントペーストと骨材から成る供試体を作製し溶出実験を行った後、大型放射光施設において非破壊CT-XRD連成法で測定した。溶出実験は水セメント比が0.5で石灰石を一粒挿入した微小供試体を作製し、湿布養生した後脱イオン水に浸漬させ、20度と80度の恒温器内で28日間の溶出試験を行い、定期的に溶液からCa2+溶出量を測定した。次に溶出実験後の供試体の内部をX線CTにより可視化し、更にCT画像から関心領域を特定し、X線回折を行った。その結果、80度の方が20度よりものCa2+溶出速度が大きく、CT画像から溶脱フロントが内部まで進行することを確認した。また、遷移帯に沿って溶脱フロントが深くなることを明らかにした。更にX線回析から非溶脱領域では顕著であったCa(OH)2のピーク強度が、溶脱領域では減少しており、CT画像で定義した溶脱領域ではCa(OH)2の溶脱が明らかになった。