2022年春の年会

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[3F01-05] 原子力の将来

2022年3月18日(金) 09:30 〜 11:00 F会場

座長:竹田 敏 (阪大)

09:45 〜 10:00

[3F02] 21世紀後半に向けた原子力利用シナリオの研究

(2)NMB4.0:統合的な核燃料サイクルシミュレーションコードの開発と公開

*岡村 知拓1、西原 健司2、方野 量太2、大泉 昭人2、中瀬 正彦1、竹下 健二1 (1. 東京工業大学、2. JAEA)

キーワード:NMBコード、核燃料サイクルシミュレーション、燃焼計算、放射性廃棄物、核燃料サイクルの統合化

将来の原子力利用シナリオの検討には、核燃料サイクルのフロントエンドからバックエンドまでを物質収支を統合的に分析する必要がある。一方、これまで国内外で開発されてきた核燃料サイクルシミュレーターは、フロントエンドのシナリオ分析に特化しており、解析可能なバックエンドのシナリオは限定されている。また、既存の核燃料サイクルコードの殆どが公開されていないため、多様なステークホルダーが利用可能な基盤システムとして確立されていない。そこで東工大と原子力機構は共同で、天然ウランの採掘から地層処分の核種移行までをモデル化した核燃料サイクルの諸量計算コードNuclear Material Balance analysis code version 4.0 (NMB4.0)を開発した。また、国産の核燃料サイクルシミュレーターとして確立するために、無償公開している。本発表では、NMB4.0の機能全般と計算性能について紹介する。