2022年春の年会

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[3F01-05] 原子力の将来

2022年3月18日(金) 09:30 〜 11:00 F会場

座長:竹田 敏 (阪大)

10:30 〜 10:45

[3F05] 原子力政策と(山本七平の)「空気と水」(II)

*渡邉 崇1,3、筒井 潔2,3、佐々木 一彰3 (1. 同志社大、2. 慶應大、3. 一般社団法人クリーンエネルギーイニシアティブ)

キーワード:数理政策経済学、ナッシュプログラム、山本七平の空気と水、モデル解析

本研究は、数理政策経済学の構築の試みである。議会制民主主義においては、政策立案は国会によって行われるが、近年、国会決議と民意の乖離も見られるようになり、政策の数理的な評価は必要である。数理政策経済学とは、ここでは経済学の手法を用いて政策の評価をし、ルールメーキングに役立つような体系であるが、従来の経済学は合理的判断をするための体系であり、一方で政治は非常に感情的であることが体系構築を難しくしている一因である。これまでも例えば企業支援や関税の賦課のような産業政策の最適戦略をモデル分析に関する研究は行われている。本論では、協力ゲームは非協力ゲームに分解可能であるという、いわゆる「ナッシュ・プログラム」に、山本七平の「空気の研究」、「水=通常性の研究」で提唱された「空気(ヘブライ語のルーア)」と「水(ヘブライ語のマイム)」のインストールする方法を述べ、原子力政策の分析を行う。尚、本研究の(I)は、2020年日本応用経済学会にて、同一著者によって発表済みである。