[3G01-05] リスク評価手法

[3G03] EAL（緊急時活動レベル）発信タイミングを考慮したコホート毎のリスク評価

*瀬部 芙美絵¹、堀江 英樹¹、竹澤 伸久¹、田原 美香¹、松下 郁¹ (1. 東芝エネルギーシステムズ株式会社)

キーワード：レベル3PRA、WinMACCS、コホート、EAL、被ばく、避難

国内の原子力プラントで事故が発生すると、周辺住民は原子力災害対策指針に基づいて地方自治体が策定した避難計画に従って避難する。避難実施のトリガーとなる緊急時活動レベル(EAL)はプラントの状態に応じて事業者が発信するが、EAL発信から放射性物質放出までの時間は事故シナリオによって様々であり、最も重要な住民のリスク評価においてもオンサイト情報とオフサイト情報を統合することが重要な課題と考えられる。そこで、本研究では、典型的な避難者属性(コホート)に対し、各コホートに則したEAL発信タイミングをプラント事象進展解析結果に基づき設定し、コホート毎の放射線影響に関する解析を実施した。これにより、避難計画の有効性を分析できることを確認した。