2022年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 403-1 リスク評価技術とリスク活用

[3G06-08] 動的PRA

2022年3月18日(金) 11:00 〜 12:00 G会場

座長:牟田 仁 (東京都市大)

11:15 〜 11:30

[3G07] ダイナミックPRA手法の開発

(第3報)主成分分析による事故シーケンスのグループ化

*田中 洋一1、鄭 嘯宇1、玉置 等史1、杉山 智之1 (1. JAEA)

キーワード:ダイナミックPRA、シミュレーションに基づくリスク評価、主成分分析、クラスタリング、レベル1PRA、熱水力解析

シミュレーションに基づくダイナミックPRAでは、従来から行われる機器故障等の不確実さ評価に加え、事象発生時間等の不確実さも同時に取り扱うことができる。ただし、計算量が膨大になり、事故進展に大きく寄与する機器故障や事象を直接評価することは困難である。そこで、不確実さを考慮する入力変数に対して、他との相関が小さく少数で全体の傾向をよく表す主成分と呼ばれる変数を導き出し(主成分分析)、クラスタリング手法を用いてグループ化を行った。また、主成分に対する各変数の重み係数は事故進展への寄与度を表すものであり、時間的な要素を考慮した重要度と捉えることができる。本発表では、この手順をSBO事故のシミュレーション結果に対して適用し、少ない変数で効率的に事故シーケンスのグループ化を行った事例を示す。