2022年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-3 原子力施設の廃止措置技術

[3H01-04] 事故炉の廃止措置技術

2022年3月18日(金) 09:30 〜 10:35 H会場

座長:井口 幸弘 (福井大)

10:15 〜 10:30

[3H04] 1FDの廃炉に向けた燃料デブリ収納缶内の水素酸化触媒配置の研究

*山本 忠亮1、岩田 宗悟1、正木 清香1、相田 樹哉1、青谷 拓朗1、喜多 知輝1、松村 大樹2、Ernst Arndt Reinecke3、田中 裕久1 (1. 関西学院大学、2. 日本原子力研究開発機構、3. ユーリヒ総合研究機構)

キーワード:廃炉、収納缶、触媒

「目的・方法」
 福島第一原発廃炉に向けて、燃料デブリを収納缶に保管する際、放射線によってデブリに含まれる水が分解されて水素が発生する。水素は濃度が4%を超えると爆発を起こす危険性があるため、自動車触媒を応用したモノリス型インテリジェント触媒を使用し、収納缶内の水素濃度を管理することが検討されている。本研究では、実際に検討されている収納缶を模擬した実験装置を作成し、想定される状況を模擬したガス雰囲気下において、触媒の配置によって効率よく水素を処理できる条件を明らかにし、安全で効率的な燃料デブリの保管を実現することが目的である。 「結論」 収納缶内部にインテリジェント触媒を設置した場合、缶内の水素濃度を1.0%以下に維持できることが判明した。