10:20 AM - 10:35 AM
[3I03] Examination of solvent extraction with ionic liquid TOMAC/OMITf2N and fluorous extractant TBP-C4F9
Extraction behavior of Ce(IV) and FP major elements in mixed acid
Keywords:OMITf2N, fluorous solvent, solvent extraction, cerium(IV)
イオン液体は常温常圧の電解質媒体であり、金属錯体の高い溶解性をもつ。またフルオラス溶媒は構成分子が高度にフッ素化されており、化学反応性が低い特性をもつ。そこで我々は、イオン液体とフルオラス溶媒を核燃料再処理における抽出媒体として使用することを検討している。イオン液体は1-octyl-3-methylimidazolium bis(trifluoromethanesulfonyl)imide (OMITf2N)を使用し、第四級アンモニウム塩抽出剤のmethyltrioctylammonium chloride (TOMAC)を希釈したものを用意した。またフルオラス溶媒はFluorinertTMFC-72を使用し、リン酸トリブチル(TBP)をフルオラス化した抽出剤TBP-C4F9 ([CF3(CF2)3(CH2)3O]3PO)を希釈したものを用意した。これまでに、Th(IV)の模擬元素としてCe(IV)を使用し、硝酸水溶液中の分配挙動などについて報告した。本研究では使用済みトリウム燃料の溶解液を想定し、フッ化ナトリウム含有硝酸水溶液からCe(IV)と核分裂生成物の主要元素の分配挙動についてデータを取得するとともに、再処理への適用性について議論し報告する。