2024年春の年会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-3 トリチウム工学(燃料回収・精製,計測,同位体効果,安全取扱い)

[1G05-07] トリチウム透過

2024年3月26日(火) 11:10 〜 12:00 G会場 (21号館3F 21-317)

座長:松浦 秀明(九大)

11:25 〜 11:40

[1G06] 高温高圧水/水蒸気雰囲気下におけるインコネル600の酸化挙動およびトリチウム透過への影響

*松本 あずさ1、波多野 雄治1 (1. 富山大学)

キーワード:トリチウム、透過、インコネル、水蒸気、酸化膜

核融合炉蒸気発生器配管を通した一次側から二次側へのトリチウム(T)透過挙動を明らかにするため,インコネル600を介した高温高圧水/水蒸気雰囲気下におけるT透過挙動を調べた.H2ガス添加下では透過速度が10倍程度に増大したものの,O2ガス添加下では桁違いに減少した.この原因を明らかにするため,試料の酸化挙動を調べた.インコネル600板材と軽水を高圧容器に導入し,280 ℃に14〜28時間加熱したのち,酸化膜厚をグロー放電発光分析法で測定した.酸化膜厚は添加ガスがない状態で30〜40 nm,H2ガス添加下で20〜30 nm,O2ガス添加下で50〜100 nmであった.H2ガスおよびO2ガスの添加によりT透過速度は10〜1/10倍程度変化したのに対し,酸化膜厚の変化は2/3〜2.5倍程度であった.酸化膜厚の変化だけではT透過速度の変化は説明できず,HT分圧の変化も寄与していたものと考えられる.

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