2020年度全国大会(第55回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[78]-[81]

2020年11月7日(土) 13:00 〜 14:20 第VI会場

司会:横田 樹広(東京都市大学)

13:20 〜 13:40

[79] 緑化条例に基づいて計画・創出された緑の実態及び変化とその影響に関する研究

○西谷 麟1、植田 直樹2、村上 暁信3 (1. 株式会社タカラレーベン、2. 株式会社三菱地所設計、3. 筑波大学システム情報系)

キーワード:緑化条例、民有地緑化、緑視率、平均放射温度(MRT)

建物が密集する都市部において緑を創出していく上で、公共空間を新たに確保することは困難であることから民有地緑化が重要視されている。そこで本研究では、民有地緑化の緑化計画と実際の緑化の実態を明らかにし、現行の緑化規定の有用性を評価するとともに望ましい誘導策について考究することを目的として、現地の状態、緑化空間の分類、そして3Dモデルを用いて緑視率とMRTを分析した。その結果、計画段階において緑の維持が困難であり実効果も低い緑化空間が見られた。現行条例はあくまでも緑化空間の面積基準に留まっており、本来期待されている景観の向上効果や都市環境の改善効果の低い、緑化基準を満たすための緑化空間が創出されうるという実態が明らかとなった。