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[7] 伝統的建造物群の特性を踏まえた制度設計と運用支援に伴う修理・修景内容に関する研究
-福岡県うきは市筑後吉井伝統的建造物群保存地区における土蔵造・海鼠壁を事例として
キーワード:伝統的建造物群の特性、制度設計、運用支援、重要伝統的建造物保存地区、修理、修景
本研究では、伝統的建造物群の特性を踏まえた制度設計や運用支援が修理・修景内容に寄与した影響について分析を行った。対象地区の福岡県うきは市筑後吉井では、1996年の伝建制度開始以降、伝統的建造物群の特徴を踏まえた制度設計や運用への様々な支援策を行っている。研究では分析手法として、制度設計や修理・修景検討時における設計士会の関わり、修理・修景マニュアル作成、多くの設計士や施工業者が修理・修景に携わる機会の提供などの「運用への支援策」の詳細を把握した。次に「修理・修景内容」に関して、保存対策調査や行政の所有する写真、ヒアリング調査などから比較を行い、制度設計や運用支援との関係性について考察を行った。