2021年度全国大会(第56回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[25]-[29]

2021年11月6日(土) 09:40 〜 11:40 第III会場 (共通講義棟C EL26)

司会:永野 聡(立命館大学)、近藤 早映(三重大学)

11:20 〜 11:40

[29] COVID-19が子育て有職者のジェンダー・ギャップに及ぼした影響

-緊急事態宣言前・中・後3断面での家事・育児時間に着目して

○石橋 澄子1、武田 陸2、谷口 守3 (1. 筑波大学理工学群社会工学類、2. 筑波大学大学院システム情報工学研究群、3. 筑波⼤学⼤学院 システム情報系)

キーワード:COVID-19、ジェンダー・ギャップ、在宅勤務、家事、育児

COVID-19の流行は、仕事と家庭内労働におけるジェンダー・ギャップをあぶり出す絶好の機会となっている。本研究では、緊急事態宣言前後の日記データを用いて、COVID-19が12歳以下の子どもを持つ労働者の家庭内労働のジェンダー・ギャップに与える影響を測定した。その結果、女性の家事・育児と男性の育児は「平常」に戻ったのに対し、男性の家事は宣言期間中に増加し、宣言終了後は再び「平常」に戻らなかったことが明らかになった。在宅勤務の増加に伴って生じたこの変化は、今後の家庭内労働におけるジェンダー・ギャップの縮小に向けて、わずかではあるが重要な一歩となった。