2021年度全国大会(第56回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[48]-[53]

2021年11月6日(土) 09:40 〜 12:00 第V会場 (共通講義棟C EL43)

司会:氏原 岳人(岡山大学)、小嶋 文(埼玉大学)

11:20 〜 11:40

[52] 名古屋市の拠点エリアにおけるウォーカブルな空間デザイン要件の導出

-GPSデータとアンケート調査を用いて

○伊藤 亜由美1、中村 一樹2、井料 美帆3、野地 寿光4 (1. 公益財団法人名古屋まちづくり公社名古屋都市センター、2. 名城大学、3. 名古屋大学、4. 株式会社日本能率協会総合研究所)

キーワード:ウォーカブル、空間デザイン、GPSデータ

新型コロナを契機として、屋外などゆとりある空間での活動が求められており、都市のウォーカブルな空間はより一層重要性が高まっている。ウォーカブルを具体的な施策に落とし込むためには、どこを整備するか、どんな整備をするかの検討が必要である。そこで本研究では、都市の拠点エリアを対象に、歩行行動のGPSデータと歩行意識のアンケート調査を組み合わせて、顕在的と潜在的な選好を踏まえてウォーカブルな空間デザイン要件を導出するプロセスについて提案する。まず、名古屋の拠点エリアの1つである金山地区を対象にGPSデータを分析し、道路ネットワークにおける歩行利用の実態について分析した。続いて、アンケート調査の結果から、属性別の歩行空間に対するニーズを抽出した。最後に、金山の将来ビジョンとして、道路の空間特性と属性別に異なるニーズを踏まえ、ウォーカブルな空間デザイン要件を導出するプロセスを具体化した。