2021年度全国大会(第56回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[54]-[59]

2021年11月6日(土) 12:40 〜 15:00 第V会場 (共通講義棟C EL43)

司会:大森 宣暁(宇都宮大学)、谷本 圭志(鳥取大学)

13:20 〜 13:40

[56] コミュニティ・カーシェアリング導入前後における利用者とドライバーの意識変化

桑野 将司1、○升谷 吏歩1、森山 卓1、細江 美欧1 (1. 鳥取大学)

キーワード:コミュニティ・カーシェアリング、共助交通、地方都市

我が国では,利用者減少による公共交通機関の事業の縮小が地方交通に大きな影響を与えている.自家用車などの自助交通とバスなどの公助交通では限界のある地方部の交通を補う取り組みの1つとして,日本カーシェアリング協会が支援を行うコミュニティ・カーシェアリングが注目されている.本研究では,鳥取県米子市永江地区の「永江ささえ愛カーシェアクラブ」を対象に,カーシェアクラブの会員にアンケート調査を実施し,導入されたコミュニティ・カーシェアリングの実態,会員の交通行動に与えた影響,および交通不便の解消のみにとどまらない副次的な効果の把握を行った.分析の結果,直接的な利用価値だけでなく,普段は利用しなくても困ったときに使えるというオプション価値,安心感や地域とのつながりに関する存在価値などさまざまな副次的効果が存在することがわかった.