2021年度全国大会(第56回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[60]-[65]

2021年11月6日(土) 09:40 〜 12:00 第VI会場 (共通講義棟C EL44)

司会:近藤 明子(四国大学)、吉江 俊(早稲田大学)

11:40 〜 12:00

[65] 親元近居が時間的展望を介して子育て期の子世帯の居住意向に及ぼす効果

○松村 暢彦1、庄屋 宏美2、片岡 由香1 (1. 愛媛大学、2. (株)デリブ)

キーワード:親元近居、時間的展望、居住意向

地域への人口定着を促すため子育て期の子世帯が親世帯の近くに移住する「親元近居」が地方自治体で推進されている。本研究では親元近居が家庭サービスの分担だけではなく、時間的展望に着目し、家族機能や居住意向に及ぼす効果を検証することを目的とする。全国を対象としたインターネットによるアンケート調査を実施し、300人のデータをえた。その結果、子世帯と親世帯との交流頻度は時間距離が短いほど、日常的交流、物理的サービスが多いことが明らかになった。また,共分散構造分析によって、近居が親世帯との交流を増加させ、家族機能を高めることが示された。また、家族機能の高まりが時間的展望、将来の居住意向を高める効果も確認され、子世帯の幸福度を増すことが示唆された。