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[71] 阪神・淡路大震災25年後の復興都市空間の現在の居住者評価
キーワード:阪神・淡路大震災、長期復興、災害都市復興評価
本研究では,激甚被災地に現在居住している人々が,震災から復興したまちに対してどのような印象を持っているのかアンケート調査を行った.その結果,生活利便性については評価が高い一方で,震災の教訓となる地域コミュニティなどの項目に対しては評価が分かれていた.また,それらの結果には地域差があり,居住者属性や震災の経験・意識、わがまち意識に左右されることが分かった.さらに,都市アメニティの認知については高い評価となっており、空間の定着、新規居住者の日常化への組み入れが要因として示している。震災復興後の都市空間と居住者評価について明らかにしたが,今一度復興計画の震災の教訓とは何かを見直し,地域コミュニティ形成やまちづくりに対する新しい仕掛けづくりを行う必要があると考える.