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[212] デンマーク空間計画における再生可能エネルギー関連施設の立地コントロールに関する研究
-デンマーク計画法における位置づけとSkive市コムーネプランの分析を通して
キーワード:デンマーク計画法、再生可能エネルギー関連施設、コムーネプラン、立地コントロール
本研究は包括的な空間計画を持ち、再生可能エネルギーへの転換が急速に進むデンマークを取り上げ、再生可能エネルギー施設を適切に規制誘導するための立地コントロールを調査した結果、デンマーク計画法を法的根拠として、再生可能エネルギー関連施設を市の空間計画の中に含めて計画しており、風力タービンは農村地域を多く含む地域に、地域熱供給や屋根に設置するような小規模風力タービンは都市地域へ計画されていることが分かった。加えて、国土の9割以上を占める農村地域に計画され、立地誘導されることとなる風力タービンや現在、同様に農村地域のへの立地誘導を検討中の太陽発電施設は、ガイドラインにより自然や景観に配慮するための立地規制や立地にあたっての配慮事項を設けていることが分かった。一方で施設自体については主に周辺への景観への配慮を記載した定性基準であったが、風力タービンについては建設許可時に解体保証を規定している点が注目される。