14:00 〜 14:20
[91] 雲南省巍山古城における住民意見を反映した歴史まちづくりの展開
-住民と行政との交流手段の実態に着目して
キーワード:国家歴史文化名城、地方条例、情報交換
中国には、歴史的住環境の保全と観光開発の均衡が崩れてしまっている都市が存在する。本研究は、巍山古城における歴史まちづくりのプロセスと、保全のバランスを保つために重要な要素である、住民と行政の間の交流手段の変化を明らかにすることを目的とする。結果は以下の通りである。(1)巍山古城における保全活動と事業は3つの時期に区分することができる。(2) 巍山の保全事業では、住民と行政の間の情報交流において、様々な交流手法が運用されている。(3)住民と行政の間の交流関係は、行政が発信したものを住民が受け取る受動的な関係から、住民も情報発信をする相互的かつ能動的な関係に変化した。