2021年度全国大会(第56回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[92]-[98]

2021年11月7日(日) 09:20 〜 12:00 第II会場 (共通講義棟C EL16)

司会:佐藤 栄治(宇都宮大学)、山田 育穂(東京大学)

09:20 〜 09:40

[92] 道の駅飲食店における利用行動実態と地域活性化に関する利用者の評価

○山田 崇史1、荒木 大志1 (1. 近畿大学)

キーワード:道の駅飲食店、利用行動、満足度評価、カイ2乗検定、数量化2類、共分散構造分析

道の駅は、道路利用者のための「休憩機能」、道路利用者や地域の人々のための「情報発信機能」、活気ある地域づくりを行うための「地域の連携機能」の3つの機能を併せ持つ休憩施設である。道の駅飲食店は、道の駅の訪問者が利用する主要な施設であり、地域づくり、地域創生、観光を活性化する上で果たす役割は大きい。本研究では、道の駅飲食店を利用したことがある人を対象として、道の駅飲食店の利用行動実態を把握する調査を実施する。そして、利用者属性と利用行動の傾向、飲食店の総合的な満足度に関係する要因、利用者による道の駅飲食店の評価構造を分析して、道の駅管理者の施策や地域活性化に資する知見を得ることを目的とする。分析の結果、仕事がある日に訪れる人は道の駅の利用頻度が高いことや仕事が休みの日に訪れる人は地元食材を使ったメニューの注文経験が多い傾向である等の利用行動実態を明らかにした。そして、道の駅飲食店の「料理の味」、「店内の設備」の満足度は、「総合的な満足度」に大きく関連することを定量的に分析した。さらに「料理」、「サービス」、「店内環境」による指標から、利用者による道の駅飲食店の評価構造を把握できた。