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[107] 総合設計制度における公共貢献としての公開空地整備のあり方に関する研究
キーワード:地域特性、公共貢献、総合設計制度、公開空地
東京都心部の空地は、公園面積が限定的であるものの、都市開発諸制度等により創出された公開空地が増加傾向にある。なかでも総合設計制度は、最も多く適用されている。しかし、容積率緩和量が大きくなる歩道状空地を設ける例の多いことが課題として指摘されている。加えて、地域ごとの課題や目標に応じた公共貢献が重要とされている。そこで本研究の目的は、地域特性を考慮した公共貢献のあり方を明らかにすることとする。具体的には、地域の特性にあわせた公開空地整備を評価する容積率緩和制度を提案する。分析の結果、事業に関わる各主体の費用負担を考慮した事業スキームを設定することで、開発事業者の事業性が確保されることが明らかとなった。