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[115] 中山間地域における生活サービス拠点の機能と人々の滞在状況の関連に関する研究
-「小さな拠点」の成立条件検討に向けて
キーワード:中山間地域、生活サービス機能、滞在人口、小さな拠点
近年、我が国では、人口減少と高齢化が急速に進行しており、特に中山間地域においてその傾向が強くみられる。このような地域では、人口減少高齢化を背景に、商店やスーパー等の生活利便施設の閉鎖や公共交通サービスの低下が生じ、それにより食料品アクセス困難人口(店舗まで500m以上かつ自動車の利用が困難な65歳以上の人口)の増加等の問題が生じている。このような状況の中、必要最低限日常生活サービスを徒歩圏に集約させた「小さな拠点」づくりが推奨されています。しかし、小さな拠点の選定基準や設定方法については具体的に示されておらず、また、拠点が実際に利用されているかどうかは把握されていない。そこで本研究では、小さな拠点形成に向けて、日常的に利用されるエリアの特徴を生活サービス機能の観点より明らかにすることを目的とした。