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[140] ヤンゴンにおける巨大地震を想定した建物被害に基づく地域ごとの脆弱性評価
キーワード:ミャンマー、サガイン断層、都市リスク、地域特性、地盤増幅率、建物被害関数
ヤンゴンは、サガイン断層による将来の巨大地震のリスクに直面しており、将来の開発において地震リスク低減策を実施しなければならない。本論文では、地盤条件と都市の拡大との関係性を分析し、巨大地震による建物の被害推定に基づいて地域の脆弱性を評価した。また、将来の都市拡大と建物構造の構成と2つの地震によりシナリオを設定し、それぞれのシナリオにおける地域の脆弱性を評価した。そして(1)20世紀半ば以降、軟弱地盤にもヤンゴンが拡大していること、(2)将来巨大地震が発生した場合、最も被害の大きいシナリオでは建物の約85%が全壊すること、(3)各区の相対評価の結果、東部郊外の地域はほとんどのシナリオでより脆弱な地域に分類されること、を明らかにした。