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[141] 東日本大震災復興再生期における閖上地区の居住環境と災害公営住宅の住まい方
キーワード:東日本大震災、災害公営住宅、土地区画整理事業、閖上、現地再建、居住環境
2011年に発生した東日本大震災においては、被災地の復興のために約3万戸の災害公営住宅が建設された。沿岸部の被災地では震災前とは異なる新しい地域コミュニティが形成されることとなった。宮城県の名取市閖上地区では、2016年から2018年にかけて住宅再建事業が完了した。しかし、復興事業により完成した新たな住宅団地には様々な背景を持つ被災者が集まることとなり、町内会を設立するまでには多大な時間を要した。また、土地区画整理事業などの復興事業の長期化により、住民が生活を再開する間にも生活環境は変化していった。本研究では、震災復興期・再生期における災害公営住宅居住者の住まい方と生活上の課題を、アンケート調査と現地調査により明らかにした。