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[71] 中国における縮小都市の影響要因に関する研究
-2000年から2020年までの都市間の差異を探る
キーワード:縮小都市、中国、影響要因、空間的不均質性
現在、中国では都市の急速な発展に伴い、都市の縮小化が進み課題となっている。本研究は中国全ての地級市を研究対象として、人口とGDPなどのデータにより、2000年から2020年にかけて縮小都市の空間分布の変化を整理した。パネルデータの回帰分析を通じて、縮小都市への影響要因を分析した。さらに、地理空間加重回帰分析を用いて、各要因が異なる空間に与える影響を明らかにした。結論は1)中国の縮小都市数が著しく増加した。2)都市縮小に関する重要な要因は人の移動、高齢化、産業構造の変換及び地方財政収入であった。3)各要因は時代と地域によって与える影響が異なっている。中西部都市縮小に関する要因は人の移動であり、西南部都市の縮小要因は高齢化であった。北部都市の縮小要因は産業構造の変化が大きく影響におり、東北地方は、地方財政収入が重要な影響を及ぼしていた。