2022年度全国大会(第57回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[118]-[123]

2022年12月4日(日) 09:20 〜 11:30 第V会場 (8号館 825教室)

司会:荒木 裕子(京都府立大学)、坂本 淳(高知大学)

10:20 〜 10:40

[121] 行政職員の知識・実行力の向上に着目した事前復興計画の策定プロセスに関する考察

-和歌山県田辺市の事前復興計画策定に向けた検討を踏まえて

○小倉 華子1、牧 紀男2、平田 隆行3、宮定 章4、今野 亨5 (1. 株式会社建設技術研究所、2. 京都大学防災研究所、3. 和歌山大学システム工学部、4. 和歌山大学災害科学・レジリエンス共創センター、5. 株式会社ドーコン)

キーワード:事前復興、南海トラフ地震、計画策定プロセス

南海トラフ地震が発生した場合に復興まちづくりを早期かつ的確に行うため,「防災・減災対策」と並行して,事前に被災後の復興まちづくりを考えながら準備しておく「復興事前準備」の取組を進めておくことが重要である。また,復興事前準備の取組において,行政職員がそれぞれの立場で求められる知識・実行力を身につけること,計画策定,意思決定を円滑かつ効果的に進めるためのプロセスを構築することが必要である。 本研究では,被災後の早期の復興まちづくりを進めていく上で,中心的な役割を果たす行政職員の立場に焦点をあて,職員ワークショップの成果と振り返りの結果から,事前復興計画の策定プロセスの中で得られた行政職員の認識変化の様子を分析した。以上より,実効性の高い事前復興計画の策定および災害復興に関する行政職員の知識・実行力の向上を同時に達成するためのプロセス,手法およびその効果について論じた。