2022年度全国大会(第57回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[118]-[123]

2022年12月4日(日) 09:20 〜 11:30 第V会場 (8号館 825教室)

司会:荒木 裕子(京都府立大学)、坂本 淳(高知大学)

10:50 〜 11:10

[122] 平常時からの地域防災に向けた現地散策型アプリの開発とその有効性の検証

○上杉 昌也1、森山 聡之1、小山 和孝2、和田 亨2、新山 悠紀2、石本 俊亮2 (1. 福岡工業大学、2. (株)CTIグランドプラニング)

キーワード:地域防災、ゲーミフィケーション、スマートフォンアプリ、緑川

本研究は,平常時から利用できるスマートフォン向け防災ゲームアプリ「防災Go!」を開発し,防災まちづくりに資する効果や課題を検証するものである.本アプリは,ゲーミフィケーションを導入することで,住民が日常生活を通じてコミュニティに親しみ,災害が発生する前に避難できるように動機づけることを意図している.利用者にはスマートフォンを通じて地域のハザードマップが提供され,実際に危険箇所や避難所などに足を運ぶことでポイントを獲得できる.熊本県緑川流域周辺の住民を対象とした検証実験では,さまざまな世代の利用者が地域の災害危険リスクを探究し,理解する動機づけとなることが示された.これらの知見は,コミュニティベースの災害リスク管理に貢献できると期待できる.