2023年度全国大会(第58回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[117]-[120]

2023年11月12日(日) 13:10 〜 14:30 第IV会場 (A棟 G22教室)

司会:坂本 淳(高知大学)、荒木 裕子(京都府立大学)

13:30 〜 13:50

[118] 田んぼダムの導入エリアの違いが洪水被害抑制効果に与える影響に関する研究

-黒瀨川流域における適材適所の田んぼダム導入に向けて

○森山 大成1、城本 大輝1、田村 将太1、田中 貴宏1 (1. 広島大学大学院先進理工系科学研究科)

キーワード:田んぼダム、流域治水、洪水被害抑制効果、RRIモデル、グリーンインフラ

近年、降雨の激甚化により、「流域治水」の必要性が指摘されており、その対策の一つに田んぼダムがある。田んぼダムの導入は安価で容易であるものの、流域内にある全ての水田に田んぼダムを導入することは困難と考えられる。そのため、田んぼダム導入促進に向けては、どのエリアに田んぼダムを導入することが洪水被害抑制に効果的かを定量的に把握する必要がある。そこで本研究では、黒瀬川流域を対象に11つの田んぼダム導入シナリオを作成し、RRIモデルを用いることで、田んぼダムの導入エリアの違いが洪水抑制効果に与える影響を把握した。その結果、上流域の河川付近に田んぼダムを導入すると、大きな洪水抑制効果が得られることが明らかとなった。