2023年度全国大会(第58回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[141]-[142]

2023年11月12日(日) 13:10 〜 13:50 第VI会場 (A棟 G31教室)

司会:堀 裕典(岡山大学)、木村 優介(大阪工業大学)

13:30 〜 13:50

[142] 地方都市都心部の利便施設特性指標に基づくエリア区分と滞留の分布傾向に関する研究

-ソーシャルメディアとGPSデータを利用した分析を通して

○小沢 啓太郎1、田中 貴宏1 (1. 広島大学)

キーワード:滞留、利便施設、 GPSデータ、類型化、ソーシャルメディア、物的環境

本研究では、広島市、札幌市、仙台市、福岡市の都市の都心部を対象に、利便施設の立地状況に関する項目と人々の施設に対するイメージに関する項目の指標によるエリアの類型化を行い、その類型ごとの物的環境指標を都市別に算出し、各都市の特徴を把握した。そして、広島市を対象としてエリアの類型別にGPSデータより抽出した滞留との関連分析を行い、エリアの特性を考慮した滞留空間の整備に向けた課題の把握を行った。その結果、広島市において滞留が最も多くみられた繁華街エリア、商業集積エリアにおいて、他都市と比較して緑や水面までの距離が遠い。一方で、緑が比較的豊かなエリアや河川付近に位置するエリアにおいて、滞留が少なく、利便施設も少ないことから、このようなエリアを有効利用できていない可能性が考えられる。