ごあいさつ
【御礼】第44回美術科教育学会東京大会 ご参加のみなさま
2022年3月5日・6日開催「第44回美術科教育学会東京大会」にご参加いただきありがとうございました。本大会開催に際して,関係各位の格別のご支援とご助力を賜りましたこと,心から御礼申し上げます。
本大会では,1日目にKeynote3本,研究部会,2日目に口頭発表40件,2日間を通してポスター発表6件,大会企画の展覧会6件が実施され,各日200名近くの参加者がありました。Keynoteでご登壇いただいた皆さま,ご発表いただいた皆さまには大会を活気あるものにしていただきましたこと,心から感謝申し上げます。また,賛助会員,協賛企業の皆さまにも出展でお力添えをいただきましたこと,この場をお借りして御礼申し上げます。
本大会は,大会4日前からのオンデマンド配信と当日のライブ配信を組み合わせたオンライン開催となりました。オンデマンド配信によるポスター発表,展覧会には多くの方々にアクセスいただきました。ライブ配信の発表ではリアルタイムでの質疑応答に加え,チャット機能を活用した議論が時間枠を超えて展開されました。特に,ライブ配信による口頭発表におきましては,座長の先生方,本学でスタッフとして運営に携わった皆さま,発表者・参加者の皆さまのご協力により完遂することができました。併せて,コロナ禍での大会開催校として明治学院大学研究支援課,同情報センターの皆さまには多方面からご支援いただきました。全ての皆さまのおかげで本大会を成功裡に終えることができましたこと,ここに感謝申し上げます。
次回,第45回美術科教育学会神戸大会にて,再び皆さまにお目にかかれることを祈念して,閉会のご挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
2022(令和4)年3月吉日
第44回美術科教育学会東京大会
大会実行委員長 手塚千尋
大会実行委員 茂木克浩
畑山未央
第44回美術科教育学会東京大会開催に寄せて

美術科教育学会代表理事
山木朝彦
鳴門教育大学
第44回美術科教育学会 東京大会の開会に先立ち,簡単にご挨拶を申し上げます。
第41回大会として開催された北海道大会は通常の対面による研究発表が可能でしたが,新型コロナ蔓延抑制のため,第42回千葉大会は中止,前回の第43回 愛媛大会に続き,今回もまたリモートによる大会となります。
ご存知の通り,一括してリモートと呼ばれるプレゼンの方法は,オンデマンドとオンラインに分かれており,前回の愛媛大会は,部会での発表などを除き,オンデマンドが中心でしたが,この東京大会ではZoomを利用したオンラインによるプレゼンが中心となることで,質疑応答を即時に行えるなど,双方向的な研究の交流が可能となりました。(もちろん,オンデマンドにはオンデマンドで素晴らしい特質があり,内容を咀嚼できるまで何回も視聴可能でした。)
また,大会事務局の特別企画として,大会テーマである「美術教育2030ー社会との結び目をデザインする」という趣旨に基づいた「社会の変化、アートの変容、美術教育はどこへ」をコンセプトにした3本のKeynoteが設定されています。これは,美術(アート)・社会(多様性)・教育(国際動向)の視点から日本の美術教育はどうあるべきかを考えるという意欲的な試みです。2019年の4月から始まり2022年3月まで続く第11期理事会が目指した,社会に開かれた美術教育と研究の国際化を促進し,学会活動の「見える化」を図る方向性と合致した素晴らしい企画であると考えております。
さらに大会事務局の意欲的な試みとして,ユニークな作品展示の試み(会期中3月5 日(土)10:00から同月6 日(日)14:20まで:オンデマンド)が行われます。動画や写真によって発表された作品をめぐり,創作者とオンラインでの交流を可能とする実験的な展覧会の試みです。ぜひ,ご参加頂きたく存じます。また,オンデマンドによるポスター発表が6件計画されています。対面によるポスターセッションは,他学会ではよく見られる企画ですが,美術科教育学会としては稀でした。しかも,オンデマンドによるポスター発表という新企画です。これもまた,大会事務局の意欲的な姿勢の表れでしょう。
ところで,研究大会の成功はやはり研究発表の部の充実に懸かっております。この点でも41件もの発表が上程されており,復調の傾向が顕著です。
また,部会の活動も引き続き,精力的な展開が期待できます。研究発表の充実と部会の発展は,オンラインによるプレゼンなど,インターネットベースの情報発信に対する研究者の研鑽の賜と存じます。
末尾となりましたが,第44回 美術科教育学会 東京大会 大会実行委員長 手塚千尋(明治学院大学)氏ならびに実行委員の畑山未央(東京学芸大学 博士課程)氏, 茂木克浩(足利短期大学)氏に心から感謝申し上げますとともに,企画についての助言など,東京大会を支えて頂いた千葉大学の神野真吾氏,群馬大学の茂木一司氏,東京学芸大学の西村徳行氏に厚く御礼申し上げます。