AsCNP/JSNP/JSCNP 2019

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[NP_S10] シンポジウム10
精神疾患における炎症状態を担うダメージ関連分子の役割

2019年10月13日(日) 08:40 〜 10:20 第8会場 (404)

オーガナイザー・座長:古屋敷智之(神戸大学大学院医学研究科薬理学分野)、加藤 忠史(理化学研究所脳神経科学研究センター精神疾患動態研究チーム)

臨床・基礎研究の両面から、精神疾患における炎症関連分子の関与が示唆されてきた。近年、動物モデルを用い、慢性ストレスによるうつ様行動や不安様行動などの情動変化にTLR2/4やNLRP3など自然免疫分子を介した脳内炎症反応が重要であることが示された。元来、自然免疫分子は微生物の分子パターンを認識する分子群として同定されたが、近年ダメージ関連分子と称する様々な内在性物質が自然免疫分子を活性化し、非感染性炎症を惹起することが提唱されている。ダメージ関連分子は循環器疾患や代謝疾患など他の炎症疾患にも関与しており、精神疾患におけるダメージ関連分子の働きが他の炎症疾患のリスクを高める可能性も考えられる。そこで本シンポジウムでは、精神疾患や他の炎症疾患のダメージ関連分子研究を一堂に会し、精神疾患における炎症状態を担うダメージ関連分子の役割やダメージ関連分子を標的とした精神疾患創薬の有効性を議論したい。

10:15 〜 10:20

加藤 忠史 (理化学研究所脳神経科学研究センター精神疾患動態研究チーム)