AsCNP/JSNP/JSCNP 2019

セッション情報

[NP] シンポジウム

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[NP_S15] シンポジウム15
創薬と神経画像研究

2019年10月13日(日) 10:30 〜 12:10 第12会場 (503)

オーガナイザー:宮田 久嗣(東京慈恵会医科大学精神医学講座)、座長:高橋 琢哉(横浜市立大学生理学)、小高 文聰(東京慈恵会医科大学精神医学講座)

ポジトロン断層法(Positron emission tomography:PET)は、種差を超え標的分子の動態を探索できる重要な神経画像モダリティである。その特性上、PETは基礎から臨床に至るすべての創薬フェーズにおいて重要な役割を果たしているが、向精神薬の創薬では対象となる精神疾患の異質性(heterogeneity)の問題から、単一の標的分子を評価し、相補的に機能的MRIなどの他の核磁気共鳴技術による層別化や、治療有効性の評価も期待されている。本シンポジウムでは、PETを軸とした代表的な創薬フェーズ、すなわち1)基礎研究からのPETトレーサー開発、2)PETを用いたヒトにおける標的分子の評価、3)PETを用いた産学連携による創薬促進、4)PET以外の画像モダリティによる治療有効性評価の試みをテーマに、創薬と神経画像研究にかかわる最近の知見を紹介する。