AsCNP/JSNP/JSCNP 2019

セッション一覧

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[NP/CNP] 合同シンポジウム

[NPCNP_JS1] JSNP/JSCNP 合同シンポジウム1
不安症・強迫症の診療ガイドライン

2019年10月12日(土) 08:40 〜 10:20 第3会場 (413+414)

オーガナイザー・座長:井上  猛(東京医科大学精神医学分野)、座長:清水 栄司(千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学)

我が国ではこれまで学会が発表する診療ガイドラインはなく、標準的な治療を専門医のみならず患者、家族、一般医に示すことができなかった。しかし、国による承認薬の違い、精神療法の普及の違いもあることから、我が国の実状にあった診療ガイドラインの作成は必要なことである。2018年から日本不安症学会と日本神経精神薬理学会は合同で、不安症、強迫症の薬物療法、精神療法に関する診療ガイドラインを作成している。まず、パニック症、社交不安症、強迫症の3疾患を対象として診療ガイドライン案を2019年3月に発表する予定である。本シンポジウムでは、パニック症、社交不安症、強迫症の診療ガイドライン案を3名のシンポジストが発表する。さらに現在診療ガイドライン作成を計画中の全般不安症の日本における診療ガイドラインについても、国外の診療ガイドラインを参考にして考えてみたい。

09:30 〜 09:53

朝倉 聡1、山田 恒2、藤井 泰3、三井 信幸1、吉永 尚紀4、金井 嘉宏5 (1. 北海道大学保健センター・大学院医学研究院精神医学教室、2. 兵庫医科大学精神科神経科学講座、3. 北海道立向陽ヶ丘病院、4. 宮崎大学テニュアトラック推進機構、5. 東北学院大学教養学部人間学科)

10:16 〜 10:20

清水 栄司 (千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学)

[NP/CNP] 合同シンポジウム

[NPCNP_JS2] JSNP/JSCNP 合同シンポジウム2
難治性強迫症に対する治療の最前線とこれから~薬物療法を中心に~

2019年10月12日(土) 10:30 〜 12:10 第3会場 (413+414)

オーガナイザー・座長:松永 寿人(兵庫医科大学精神科神経科学講座)、座長:中尾 智博(九州大学大学院医学研究院精神病態医学)

強迫症(obsessive-compulsive disorder; OCD)は、一般人口中の有病率が1-2%とされるなど、少なからず出現する精神疾患である。この治療では、SSRIなどの薬物、そして認知行動療法(CBT)の有効性が確立されているものの、その寛解率は10年で50%程度と十分とはいえない。特にSSRIに対する抵抗性には、初発年齢や罹病期間、強迫症状のタイプやコモビデテイといった症候学的・精神病理学的特徴など、様々な要因が関与する。最近では未治療期間が長期化することによる神経可塑的な変化が注目され、OCDが長期化・習慣化した患者への対応が検討されている。
本シンポジウムでは、OCD難治例の臨床特徴をまずは整理し、薬物療法を中心に、neuromodulationやCBTなどの応用について、治療的介入の最前線やこれからについて紹介し、議論を深めたいと考えている。各演者は、OCDの臨床のみならず、脳内メカニズムにも精通したspecialistであり、今日的生物学的理解に基づいた新たな治療戦略の提言も併せて行う予定である。

[NP/CNP] 合同シンポジウム

[NPCNP_JS3] JSNP/JSCNP 合同シンポジウム3
精神疾患のバイオタイプの過去・現在・未来への展望

2019年10月12日(土) 14:50 〜 16:30 第3会場 (413+414)

オーガナイザー・座長:橋本 亮太(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神疾患病態研究部)、座長:加藤 忠史(理化学研究所脳科学総合研究センター精神疾患動態研究チーム)

バイオタイプとは、精神疾患の生物学的な分類のことである。従来の診断法にとらわれずに、患者の測定データ等に基づいて分類を行う。よって、従来診断における症状評価による治療効果の判定法とは異なる治療効果判定法が必要となる。近年は、特定の仮説に基づかずに、機械学習等の手法を用いて得られた分類研究が盛んであるが、このバイオタイプが精神疾患の新たな診断そして診断体系まで発展するには、まだ道半ばである。このバイオタイプの考え方は、アメリカのNIHが提唱したRDoCの考え方に近く、従来診断にとどまらず疾患横断的なものになる。しかし、ただ分類するだけでは最終的な治療に結び付かず、分類した後の治療効果判定を精神疾患横断的に行う必要があり、そのためには、共通の治療評価判定指標の開発が必要である。本シンポジウムでは、このバイオタイプ研究を俯瞰し、未来への展望について概説する。

14:50 〜 15:12

橋本 亮太1,2、宇野 洋太1、松本 純弥1、住吉 チカ3、森田 健太郎12、越山 太輔4、岡田 直大4,13、藤野 陽生5、大井 一高6、藤本 美智子1,2、安田 由華1,8、山森 英長1,2,7、住吉 太幹9、根本 清貴10、福永 雅喜11、三浦 健一郎1 (1. 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神疾患病態研究部、2. 大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室、3. 福島大学人間発達文化学類、4. 東京大学大学院医学系研究科精神医学分野、5. 大分大学教育学部、6. 金沢医科大学精神神経科学、7. 地域医療機能推進機構大阪病院、8. 医療法人フォスター 生きる・育む・輝くメンタルクリニック、9. 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所児童・予防精神医学研究部、10. 筑波大学精神科、11. 生理学研究所心理生理学研究部門、12. 東京大学医学部附属病院リハビリテーション部、13. 東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構)

15:12 〜 15:34

森田 健太郎1、三浦 健一郎2、藤本 美智子2,3、宍戸 恵美子4、高橋 潤一5、山森 英長2,6、安田 由華2,7、工藤 紀子2、畦地 裕統2、平野 羊嗣5、越山 太輔8、岡田 直大8,9、鬼塚 俊明5、尾崎 紀夫4、笠井 清登8、池田 学3、橋本 亮太2,10 (1. 東京大学大学院医学部附属病院リハビリテーション部、2. 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神疾患病態研究部、3. 大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室、4. 名古屋大学大学院医学系研究科精神医学・親と子どもの心療学、5. 九州大学大学院医学研究院精神病態医学、6. 地域医療機能推進機構大阪病院、7. 生きる・育む・輝くメンタルクリニック、8. 東京大学大学院医学系研究科精神医学、9. 東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構、10. 大阪大学)