AsCNP/JSNP/JSCNP 2019

セッション一覧

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[NP] シンポジウム

[NP_S1] シンポジウム1
ノルアドレナリン神経の多様な機能と関連する病態生理

2019年10月12日(土) 08:40 〜 10:20 第4会場 (409)

オーガナイザー・座長:戸田 重誠(昭和大学医学部精神医学講座/金沢大学医学部精神行動科学)、座長:南本 敬史(国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所脳機能イメージング研究部)

ノルアドレナリンは、ドパミン、セロトニンと並ぶ重要なneuromodulatorである。その重要性は古くから認識されていたにも関わらず、他の神経伝達物質に比べると研究は十分進んでいるとは言えない。これまで、ノルアドレナリンが注意や覚醒に重要であることは知られていたが、それ以外にも、例えば作業記憶や情動に関する記憶、探索行動、困難を乗り越えるための意欲(エネルギー)と言った様々な機能に関係すること、さらにうつ病や注意欠陥多動性障害などの精神疾患に関与することもわかってきた。本シンポジウムでは、このようなノルアドレナリン、およびその起始核である青班核の多様な機能に関して、げっ歯類・サル・ヒトの最新の知見を紹介する。

08:40 〜 08:42

戸田 重誠 (昭和大学医学部精神医学講座/金沢大学医学部精神行動科学)

10:18 〜 10:20

南本 敬史 (国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所脳機能イメージング研究部)

[NP] シンポジウム

[NP_S2] シンポジウム2
あなたの知らない"製薬企業の創薬研究"

2019年10月12日(土) 10:30 〜 12:10 第4会場 (409)

オーガナイザー・座長:橋本 謙二(千葉大学社会精神保健教育研究センター)、茶木 茂之(大正製薬株式会社医薬研究本部)、指定討論者:菊地 哲朗(大塚製薬株式会社医薬品事業部新薬研究部門)、吾郷由希夫(大阪大学 大学院薬学研究科薬剤学分野)

中枢神経系の薬剤開発の失敗率が非常に高いことから、海外の大手製薬企業は中枢神経薬の開発から撤退するかあるいは規模を縮小する傾向がある。一方、わが国の製薬企業は中枢神経薬の開発から撤退せず、地道に研究開発を進めているのは喜ばしいことである。新薬を開発するには、研究テーマの起案に始まり、多くの候補化合物の合成と薬理・薬物動態・安全性評価、さらには絞られた化合物についてのGLP試験などの多くの試験が必要である。今回、国内製薬企業で臨床試験を実施している候補化合物について、創薬研究から開発研究の戦略を説明して頂き、アカデミアや製薬企業の若手研究者に今後の創薬・開発研究のヒントを与えることを目的としている。近年、AMEDもアカデミアの研究者に対して創薬支援事業を展開しているが、アカデミアの研究者にとっても、創薬研究、臨床試験開始に際してのハードルおよび臨床試験の課題について知ることは重要である。今回のシンポジウムで、アカデミアの研究者にも創薬研究の流れを勉強して頂くことも本シンポジウムの狙いである。本シンポジウムの指定討論者には、抗精神病薬アリピプラゾールの開発者である菊池哲朗博士(大塚製薬)と若手のアカデミア研究者の吾郷由希夫先生(大阪大学)にお願いした。

[NP] シンポジウム

[NP_S3] シンポジウム3
情動の神経機構とその異常としての精神疾患病態の解明

2019年10月12日(土) 10:30 〜 12:10 第7会場 (403)

オーガナイザー:村井 俊哉(京都大学大学院医学研究科・精神医学)、オーガナイザー・座長:小川 正晃(京都大学医学研究科メディカルイノベーションセンター)、座長:雨森 賢一(京都大学 白眉センター・霊長類研究所)

本シンポジウムは、不安や意欲、価値判断の意思決定の神経機構と、その異常が関わる不安障害、うつ病、強迫性障害などの精神疾患病態の解明を目指した研究の発表を行う。げっ歯類、サル、ヒトにおいて、分子生物学、電気生理学、イメージング、計算モデルといった、種の特徴を活かした最先端の研究を行う4名が登壇する。
1.名古屋大学の竹本は、新規分子マーカーを活用した、不安行動における扁桃体神経回路機能(マウス)、2.京都大学の小川は、光遺伝学法による、不確実な報酬に対する意欲に関わる前頭前野・中脳ドーパミン細胞機能(マウス・ラット)、3.京都大学の雨森は、多領野神経活動記録・回路操作や計算モデルによる、不安障害やうつ病に関わる帯状回皮質・線条体機能(サル)、4.ATRの田中は、fMRIによる全脳機能イメージング・計算モデルによる、強迫性障害やADHD患者の意思決定などの脳機構(ヒト)に関する発表を行う。

[NP] シンポジウム

[NP_S4] シンポジウム4
統合失調症を再考する

2019年10月12日(土) 14:50 〜 16:30 第4会場 (409)

オーガナイザー・座長:菊地 哲朗(大塚製薬株式会社医薬品事業部)、座長:石郷岡 純(CNS薬理研究所)

統合失調症治療薬について、ドパミン関連以外の創薬研究開発(グルタミン酸関連など)が進められていましたが、残念ながらことごとく失敗しています。そして、統合失調症にはまだ解決できていないアンメット・メディカル・ニーズが多数あります。このシンポジウムでは、アカデミアおよび製薬メーカーから専門の先生方をお招きし、①統合失調症のアンメット・メディカル・ニーズ、②統合失調症治療薬の研究開発の動向、および③今後の治療展望について議論を深めたいと思います。そして、シンポジウムに参加している若い研究者の方々が何らかの気付きを得ていただけるような本音で語るシンポジウムにしたいと考えております。

[NP] シンポジウム

[NP_S5] シンポジウム5
精神疾患の早期介入に向けた治療法の開発;げっ歯類、霊長類、ヒトにおけるエビデンス

2019年10月12日(土) 14:50 〜 16:30 第5会場 (410)

オーガナイザー・座長:住吉 太幹(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所児童・予防精神医学研究部)、座長:牧之段 学(奈良県立医科大学医学部精神医学講座)

精神科疾患の早期介入法の開発が注目されている。同分野のブレーク・スルー得るためには、げっ歯類、霊長類、ヒトを用いたトランスレーショナル・リサーチの知見に基づく、精神病、気分障害、発達障害などの発症メカニズムの解明や、モデル動物を用いた”予防薬”の吟味が待たれる。本シンポジウムでは、それぞれの階層の個体における神経細胞やグリアをターゲットとした最近の研究の動向を各演者に紹介いただき、主要な精神疾患の早期介入に資する治療法開発の方向性について洞察を得る。

14:50 〜 14:55

住吉 太幹 (国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所児童・予防精神医学研究部)

16:25 〜 16:30

住吉 太幹 (国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所児童・予防精神医学研究部)

[NP] シンポジウム

[NP_S6] シンポジウム6
発達期ストレス曝露による神経精神障害と治療戦略の考究

2019年10月12日(土) 14:50 〜 16:30 第7会場 (403)

オーガナイザー・座長:武田 弘志(国際医療福祉大学薬学部薬理学分野)、徳山 尚吾(神戸学院大学薬学部臨床薬学研究室)

精神神経疾患は先天的な遺伝的要因のみならず、後天的な環境要因が加わって発症する多因子疾患であり、胎生期から思春期に渡る発達期を通した生物学的環境因子の精神および神経機能に及ぼす影響が注目される。これらのことから、精神神経疾患を対象にする病態研究や創薬研究において、遺伝的要因からの解析に加え、様々な環境的要因やストレスの視点からのアプローチも必要であり、それらの影響を動物レベルでモデル化し、その分子基盤を考究することが重要である。そこで、胎生期・幼少期・思春期の各ステージにおけるストレス曝露モデルを用い、その精神・神経機能について精力的に研究されている4グループに講演を依頼し、内諾を得た。本シンポジウムでは、発達期ストレスの精神神経学的脆弱性の病態生理機構のみならず、その治療戦略にもフォーカスを当て、発達期ストレスを包括的に議論したい。

[NP] シンポジウム

[NP_S7] シンポジウム7
大麻成分の臨床応用と有害作用:最近の基礎研究から

2019年10月12日(土) 14:50 〜 16:30 第8会場 (404)

オーガナイザー・座長:舩田 正彦(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)、三島 健一(福岡大学薬学部生体機能制御学教室)

わが国では大麻は厳しい規制が施されているが、海外では医療への応用、嗜好品として使用を認める国が存在しているのが現状である。また、海外では大麻含有成分であるカンナビジオールを主成分とした医薬品が承認されるに至り、大麻規制の在り方に関しては、国連においても熱い議論が交わされている。本シンポジウムでは、大麻について、(1)その植物としての特性、国内外の規制状況の比較、大麻および大麻含有成分の適切な取り扱いについて情報提供を行う。(2)基礎研究の領域からは、大麻および大麻含有成分について医薬品としての可能性について、その現状を詳解する。一方、最近流通している大麻は、含有成分が著しく増加しているとされ、大麻の有害作用については再評価する必要がある。大麻の有用性と有害作用を理解し、適切な大麻規制を考えるための論議を深めたい。

[NP] シンポジウム

[NP_S8] シンポジウム8
PTSDの新規予防法・治療法の開発―基礎から臨床へ―

2019年10月13日(日) 08:40 〜 10:20 第2会場 (411+412)

オーガナイザー・座長:森信  繁(吉備国際大学保健医療福祉学部作業療法学科)、座長:喜田  聡(東京大学大学院農学生命科学研究科)

PTSD治療にはSSRIと持続暴露療法の併用が推奨されるが、本療法に抵抗性の症例も少なくなく、新たな予防・治療法の開発が望まれる。本シンポでは恐怖記憶というPTSDの中核症状を標的に、1) 外傷体験直後のレム睡眠調整による恐怖記憶の固定化を抑える予防法の開発、2) 恐怖記憶の忘却という再体験を必要としない新たな認知行動療法の開発のための基礎研究、3) 恐怖記憶の消去障害に対する脳局所刺激療法開発のためのPTSDモデルを用いた基礎研究、4) 恐怖記憶の消去を目的としたfMRIによるNeurofeedback治療の現状、を発表する。  

08:40 〜 09:05

坂口 昌徳1、小柳 伊代1、Alvaro Carrier-Ruiz2,3、Pablo Vergara1、Sakthivel Srinivasan1、Yuki Sugaya2,3、粕谷 昌寿1、Kaspar Vogt1、村谷 匡史4、大西 立顕5、Singh Sima1、Yoan Chérasse1、直井 紀枝1、金子 奈穂子6、澤本 和延6,7、櫻井 武1、Thomas McHugh8、狩野 方伸2,3、柳沢 正史1、Kumar Deependra1 (1. 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構、2. 東京大学医学部・大学院医学系研究科脳神経医学専攻、3. 東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構、4. 筑波大学医学医療系ゲノム生物学、5. 東京大学大学院情報理工学系研究科、6. 名古屋市立大学医学研究科再生医学分野、7. 生理学研究所 神経発達・再生機構研究部門、8. 理化学研究所脳神経科学研究センター)

09:55 〜 10:20

千葉 俊周1、井手 健太郎1,3、金沢 徹文2、小泉 愛4、川人 光男1、天野 薫5 (1. 国際電気通信基礎技術研究所、2. 大阪医科大学精神医学講座、3. 光の花クリニック、4. ソニーコンピュータサイエンス研究所、5. 脳情報通信融合研究センター)

[NP] シンポジウム

[NP_S9] シンポジウム9
グルタミン酸をKey 分子とした精神疾患発症の新規メカニズム

2019年10月13日(日) 08:40 〜 10:20 第7会場 (403)

オーガナイザー・座長:新田 淳美(富山大学大学院医学薬学研究部(薬学)・薬物治療学研究室)、座長:照沼 美穂(新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔生化学分野)

グルタミン酸は脳で非常に重要な神経伝達物質であることは周知のことである。その神経伝達機能の結果として、依存の発生、不安の惹起、認知記憶機能への貢献がなされ、生体が成り立っている。本シンポジウムでは、グルタミン酸または、その受容体やトランスポーターの障害が元でおこる依存形成や記憶認知障害に対する性差について、議論をする予定である。また、不安制御の新規メカニズムについても迫りたいと考えている。

09:13 〜 09:47

嶋本 晶子1、Havisha Munjal1、Tonie Farris1、Chris Davis1、Alicia Wilson1、Malcolm Edwards1、Clindy Moore3、Virginie Rappeneau1、Charles K Meshul2,3 (1. Department of Neuroscience and Pharmacology, Meharry Medical College、2. Department of Behavioral Neuroscience, Oregon Health and Science University、3. Veterans Affairs Portland)

[NP] シンポジウム

[NP_S10] シンポジウム10
精神疾患における炎症状態を担うダメージ関連分子の役割

2019年10月13日(日) 08:40 〜 10:20 第8会場 (404)

オーガナイザー・座長:古屋敷智之(神戸大学大学院医学研究科薬理学分野)、加藤 忠史(理化学研究所脳神経科学研究センター精神疾患動態研究チーム)

臨床・基礎研究の両面から、精神疾患における炎症関連分子の関与が示唆されてきた。近年、動物モデルを用い、慢性ストレスによるうつ様行動や不安様行動などの情動変化にTLR2/4やNLRP3など自然免疫分子を介した脳内炎症反応が重要であることが示された。元来、自然免疫分子は微生物の分子パターンを認識する分子群として同定されたが、近年ダメージ関連分子と称する様々な内在性物質が自然免疫分子を活性化し、非感染性炎症を惹起することが提唱されている。ダメージ関連分子は循環器疾患や代謝疾患など他の炎症疾患にも関与しており、精神疾患におけるダメージ関連分子の働きが他の炎症疾患のリスクを高める可能性も考えられる。そこで本シンポジウムでは、精神疾患や他の炎症疾患のダメージ関連分子研究を一堂に会し、精神疾患における炎症状態を担うダメージ関連分子の役割やダメージ関連分子を標的とした精神疾患創薬の有効性を議論したい。

10:15 〜 10:20

加藤 忠史 (理化学研究所脳神経科学研究センター精神疾患動態研究チーム)

[NP] シンポジウム

[NP_S11] シンポジウム11
統合失調症薬物療法の多様な課題にどう対応するか

2019年10月13日(日) 08:40 〜 10:20 第9会場 (405)

座長:堀口  淳(島根大学医学部免疫精神神経学共同研究講座)

統合失調症は不均一 heterogeneousな疾患であり、症候や状態像、治療反応、経過は様々に異なる。近年、メタ解析等により抗精神病薬の有効性・忍容性に関するエビデンスは集積されてきているが、病期や状態などによってどのように薬物療法を組み立てていくかは異なり、抗精神病薬を中心とした薬剤選択やその使用方法が重要となる。本シンポジウムでは統合失調症治療において臨床的に問題となることの多い場面や課題を取り上げ、どのような治療戦略を立てていくべきかを解説・議論する。

[NP] シンポジウム

[NP_S12] シンポジウム12
ADHDの薬物療法と非薬物療法

2019年10月13日(日) 08:40 〜 10:20 第12会場 (503)

オーガナイザー・座長:岩波  明(昭和大学医学部精神医学講座)、座長:小野 和哉(聖マリアンナ医科大学精神医学講座)

近年、児童思春期に加えて成人期における発達障害は、精神医学の領域においても、さらには社会的にも大きな注目を集めている。中でもADHDは成人期の精神疾患でもっとも高い有病率も持つ疾患の一つであり、薬物療法の効果が明らかであるにもかかわらず、十分な治療体制が整っているとは言えないのが現状である。このシンポジウムにおいては、小児期および成人期におけるADHDの薬物療法、非薬物療法について、現状と問題点について検討を行うことを目的としている。ADHD治療薬の効果および副作用と使い分け、年代など臨床的な要因との関連、気分障害、ASDなどの併存疾患がある場合の対処方法、薬物療法と非薬物療法の適応などについて論じる予定である。

[NP] シンポジウム

[NP_S13] シンポジウム13
情動行動の分子基盤

2019年10月13日(日) 10:30 〜 12:10 第7会場 (403)

オーガナイザー・座長:山田 清文(名古屋大学大学院医学系研究科医療薬学・附属病院薬剤部)、座長:喜田  聡(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻)

快・不快、恐怖、不安などの情動には、大脳基底核、扁桃体、海馬、大脳皮質等が関与する。また、情動行動の障害は様々な神経精神疾患と深く関わっていることが知られている。これら情動の制御について特有の神経核、神経回路が同定されているが、神経回路の動作原理や再編を制御するメカニズムは殆どわかっていない。本シンポジウムでは我が国を代表とする4名のシンポジストが集い、最先端の技術を駆使して情動行動がどのようなメカニズムで制御されているのかを議論する。

10:30 〜 10:34

山田 清文 (名古屋大学大学院医学系研究科医療薬学・附属病院薬剤部)

12:06 〜 12:10

喜田 聡 (東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻)

[NP] シンポジウム

[NP_S14] シンポジウム14
回路操作による症候の発現モデルと創薬への応用

2019年10月13日(日) 10:30 〜 12:10 第8会場 (404)

オーガナイザー・座長:須原 哲也(国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所)、南本 敬史(国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所)

近年、光遺伝学や化学遺伝学の手法を使った神経回路操作により、情動や意思決定とその障害に関連する回路機能の解析が広く行われている。このようにして作られた動物はまた創薬領域においても大きな潜在的価値があると考えられるが、その利用についてまだ十分な検討がなされているとは言えない。本シンポジウムでは特定の神経回路を操作することによって精神・神経疾患の症候に関連する機能の分子・回路メカニズムを明らかにする取り組みとともに、その実験系をどのように創薬に応用していくかを議論したい。また精神・神経疾患の症候をどのように動物で再現させるかに関しては、齧歯類からの検討に加えて霊長類を用いた場合の利点や困難さも含めて幅広い観点からの議論を行いたい。

10:30 〜 10:35

須原 哲也 (国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所)

12:05 〜 12:10

南本 敬史 (国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所)

[NP] シンポジウム

[NP_S15] シンポジウム15
創薬と神経画像研究

2019年10月13日(日) 10:30 〜 12:10 第12会場 (503)

オーガナイザー:宮田 久嗣(東京慈恵会医科大学精神医学講座)、座長:高橋 琢哉(横浜市立大学生理学)、小高 文聰(東京慈恵会医科大学精神医学講座)

ポジトロン断層法(Positron emission tomography:PET)は、種差を超え標的分子の動態を探索できる重要な神経画像モダリティである。その特性上、PETは基礎から臨床に至るすべての創薬フェーズにおいて重要な役割を果たしているが、向精神薬の創薬では対象となる精神疾患の異質性(heterogeneity)の問題から、単一の標的分子を評価し、相補的に機能的MRIなどの他の核磁気共鳴技術による層別化や、治療有効性の評価も期待されている。本シンポジウムでは、PETを軸とした代表的な創薬フェーズ、すなわち1)基礎研究からのPETトレーサー開発、2)PETを用いたヒトにおける標的分子の評価、3)PETを用いた産学連携による創薬促進、4)PET以外の画像モダリティによる治療有効性評価の試みをテーマに、創薬と神経画像研究にかかわる最近の知見を紹介する。

[NP] シンポジウム

[NP_S16] シンポジウム16
”仮想”新薬開発会議:シグマアンタゴニストの開発戦略を議論する

2019年10月13日(日) 10:30 〜 12:10 第15会場 (パレスルームB)

オーガナイザー・座長:石郷岡 純(CNS薬理研究所)、座長:中込 和幸(国立精神・神経医療研究センター)、指定討論者:中林 哲夫(医薬品医療機器総合機構)、山田 光彦(国立精神・神経医療研究センター)

有用性の高い新薬の開発を行うためには、シーズの特性、アンメットニーズの的確な把握、ゴールを目指した適切な開発戦略のベストマッチが必要である。しかし、現実の開発では、必ずしもこれらの要素を一貫性をもって計画されてきたとは言えない面がある。その理由の一つとして、開発戦略構築の初期段階で産と学の意見交換が十分行われてこなかった点があげられる。そこで、本企画では、シグマアンタゴニストの開発を題材にして、開発の最初期段階を想定した”仮想の”開発戦略会議という形式で、産・学それぞれが忌憚なく意見を交換する場としたい。

[NP] シンポジウム

[NP_S17] シンポジウム17
精神神経疾患へのTMSと期待される可能性

2019年10月13日(日) 14:50 〜 16:30 第2会場 (411+412)

オーガナイザー・座長:鬼頭 伸輔(東京慈恵会医科大学精神医学講座)、座長:野田 賀大(慶應義塾大学医学部精神神経科学講座)

2017年9月、わが国でも反復経頭蓋磁気刺激(repetitive transcranial magnetic stimulation, rTMS)が治療抵抗性うつ病への治療法として承認された。本シンポジウムでは、いまだ国内では研究段階であるが、今後、臨床応用が期待される領域について論じる。
初めに、自閉スペクトラム症の病態生理に着目したrTMSの臨床応用の可能性について論じる。双極性障害抑うつエピソードは国内外未承認であるが、わが国で先進医療制度を利用した世界初の検証的試験を試みる。その概要を報告する。米国では、2018年8月、intermittent theta burst(iTBS)が治療抵抗性うつ病への治療法として認可された。そのエビデンスとなった臨床研究について概説する。2018年8月、強迫性障害への新規治療法としてdeep TMS(dTMS)が米国で認可された。その可能性について論じる。

講演取消

[NP] シンポジウム

[NP_S18] シンポジウム18
情動のレギュレーターとしての内感覚情報

2019年10月13日(日) 14:50 〜 16:30 第7会場 (403)

オーガナイザー・座長:加藤 総夫(東京慈恵会医科大学神経科学研究部)、座長:松岡  豊(国立がん研究センター社会と健康研究センター)

情動の形成には、感覚、記憶、認知などの多様な因子が関与しているが、その形成においておそらくは極めて重要な役割を果たしているのが内環境情報である可能性は、従来の多くの研究により示唆されてきたが、近年の脳機能画像化および人工的神経活動操作法などによってその生物学的実体が明らかにされつつある。本シンポジウムでは、ヒトとモデル動物を対象にしてこの問題に挑む研究者を2名ずつ集め、特に、扁桃体、島皮質、などを中心とした内感覚情報・内臓感覚などによって活性化される脳活動に関与する神経解剖学・生理学的基盤を明らかにするとともに、その知見を基にした臨床における介入について最新のデータを紹介するとともに論じる。

講演取消

16:28 〜 16:30

松岡 豊 (国立がん研究センター社会と健康研究センター)

[NP] シンポジウム

[NP_S19] シンポジウム19
「自閉症スペクトラム症の病態仮説」と治療戦略

2019年10月13日(日) 14:50 〜 16:30 第8会場 (404)

オーガナイザー・座長:油井 邦雄(藤田医科大医学部腎泌尿器外科学講座)、座長:橋本 謙二(千葉大学社会精神保健教育研究センター)

近年、自閉症スペクトラム症(ASD)の病態研究と治療戦略が大幅に進展してきた。ASDは複合的病態による発達障害とされ、その基盤に遺伝子の異常が想定されているが、脳機能の発達過程でのシグナリングの偏倚が病態を生成していることは周知の事実である。本シンポジウムでは現時点で提示されている各様の病態仮説とそれに基づく治療戦略を提示し、今後のASD治療を検討したい。

15:12 〜 15:34

小野田 淳人1,2、Hougaard Karin5,6、Vogel Ulla5,6、武田 健3、梅澤 雅和4 (1. 名古屋大学医学部小児科、2. 日本学術振興会特別研究員PD、3. 東京理科大学基礎工学部材料工学科、4. 山口東京理科大学薬学部薬学科、5. デンマーク国立労働衛生研究所ナノセーフティセンター、6. コペンハーゲン大学公衆衛生部門)

15:34 〜 15:56

服部 剛志1、Jureepon Roboon1、宝田 美佳1、石井 宏史1、Cherepanov M Stanislav2、Anna Shabalova2、岡本 宏4、山本 靖彦3、東田 陽博2、堀 修1 (1. 金沢大学医薬保健研究域医学系神経解剖学、2. 金沢大学子どものこころの発達研究センター、3. 金沢大学医薬保健研究域医学系血管分子生物学、4. 東北大学大学院医学系研究科生化学)

[NP] シンポジウム

[NP_S20] シンポジウム20
オピオイド適正使用に向けた薬剤師の取り組み

2019年10月13日(日) 14:50 〜 16:30 第9会場 (405)

オーガナイザー・座長:中川 貴之(京都大学医学部附属病院薬剤部)、座長:高瀬 久光(日本医科大学多摩永山病院薬剤部)

近年、米国ではオピオイドの不適正使用(乱用・麻薬依存)が蔓延し、2015年にはオピオイド過量摂取による死亡者が3.3万人を越えるなど、大変深刻な事態となった(オピオイドクライシス)。幸い国内ではそのような事態には陥っていないが、オピオイドの慢性痛への適応拡大が進む中、一層、オピオイド適正使用に向けた取り組みが求められる。本シンポジウムでは、オピオイドの適正使用に焦点をあて、米国オピオイドクライシスや国内でのオピオイド適正使用の現状について医師からお話し頂いた後、がん患者におけるオピオイドを含むポリファーマシーと薬剤師介入による減処方の現状とその効果に関する全国アンケート調査、および前向き観察研究の結果を報告するとともに、医薬品副作用データベース解析によるオピオイドの副作用、特に呼吸抑制や死亡といった重篤な副作用の変遷の解析結果などを報告する。オピオイド乱用や依存に興味を持つ薬剤師の本学会への参入の一助になればと考えている。

15:21 〜 15:44

中川 貴之1、鈴木 真也2、内田 まやこ3、菅原 英輝4、菅 幸生5、国分 秀也6、植沢 芳広7、髙瀬 久光8 (1. 京都大学医学部附属病院薬剤部、2. 国立がん研究センター東病院薬剤部、3. 大阪薬科大学臨床薬学教育研究センター、4. 鹿児島大学病院薬剤部、5. 金沢大学医薬保健研究域薬学系、6. 東京薬科大学薬学部、7. 明治薬科大学医療分子解析学、8. 日本医科大学多摩永山病院薬剤部)

15:44 〜 16:05

内田 まやこ1、鈴木 真也2、菅 幸生3、菅原 英輝4、国分 秀也5、植沢 芳広6、中川 貴之7、髙瀬 久光8 (1. 大阪薬科大学臨床薬学教育研究センター、2. 国立がんセンター東病院薬剤部、3. 金沢大学医薬保健研究域薬学系、4. 鹿児島大学病院薬剤部、5. 東京薬科大学薬学部、6. 明治薬科大学医療分子解析学、7. 京都大学医学部附属病院薬剤部、8. 日本医科大学多摩永山病院薬剤部)

16:05 〜 16:29

菅原 英輝1、菅 幸生2、内田 まやこ3、鈴木 真也4、植沢 芳広5、中川 貴之6、髙瀬 久光7 (1. 鹿児島大学病院薬剤部、2. 金沢大学医薬保健研究域薬学系、3. 大阪薬科大学臨床薬学教育研究センター、4. 国立がん研究センター東病院薬剤部、5. 明治薬科大学医療分子解析学、6. 京都大学医学部附属病院薬剤部、7. 日本医科大学多摩永山病院薬剤部)

[NP] シンポジウム

[NP_S21] シンポジウム21
抑肝散だけではない、認知症の行動・心理症状(BPSD)に対する漢方薬

2019年10月13日(日) 14:50 〜 16:30 第10会場 (406)

オーガナイザー・座長:山田 和男(東北医科薬科大学病院精神科)、座長:岩崎 克典(福岡大学薬学部臨床疾患薬理学教室)

認知症の行動・心理症状(BPSD)に対する漢方治療としては抑肝散が有名であるが、実際の臨床場面では、それ以外の漢方薬が奏効することも多い。そもそも抑肝散は、BPSDのうちの興奮関連症状には奏効するが、不眠やアパシー、食欲不振などに対してはほとんど効果がない。認知症の不眠に対しては、抑肝散よりも酸棗仁湯が有効である場合が多い。また、認知症のアパシーや食欲不振に対しては、人参養栄湯が奏効することが多い。その他、漢方専門医たちは、さまざまな漢方薬を漢方医学的な“証”に応じて使い分けている。本シンポジウムでは、これらの漢方薬のうち、酸棗仁湯と人参養栄湯の認知症のBPSDへの効果について、基礎・臨床の両面からの知見を紹介するとともに、認知症治療における漢方薬の役割について議論する予定である。認知症のBPSDに対する酸棗仁湯と人参養栄湯の効果に関して、基礎・臨床の両面から切り込んでいきたい。

[NP] シンポジウム

[NP_S22] シンポジウム22
統合失調症とその関連疾患のエンドフェノタイプ

2019年10月13日(日) 14:50 〜 16:30 第11会場 (502)

オーガナイザー・座長:宮川  剛(藤田医科大学総合医科学研究所)座長:Robert McCullumsmith(Department of Neuroscience, University of Toledo, USA)

統合失調症や双極性障害などの精神疾患では、多種多様な遺伝的要因と環境要因が危険因子となっていると考えられている。個々の患者が独自の遺伝子多型・変異のセットと各種ライフイベントや感染・炎症などの経験のユニークな組み合わせを有している一方で、それが共通の症状に帰結するわけだが、この間には患者間で共有される何らかの共通の病態が存在するはずである。近年の研究から、そのような脳内の「中間表現型」の候補として、シナプスの異常、細胞の成熟度異常、領域間結合の異常、慢性炎症などが挙げられている。では、多様な病因のセットから中間表現型に至るパスウェイに何らかの原理・原則は存在するのだろうか?本シンポジウムでは、3名の演者が神経回路の過剰興奮やエネルギー代謝異常に焦点を当てた講演を行う。さらに、その道筋を統一的に理解できる仮説を構築することが可能かどうかについて議論を行う。

15:40 〜 16:20

Courtney Sullivan1、Jarek Meller2、Ram Shukla3、Zoltan Sarnia4、Amy Ramsey5、Zhexing Wen6、Laura Rowland7Robert McCullumsmith8 (1. Model Design Specialist at Taconic Biosciences, San Diego, CA, USA、2. Graduate Program Director for Biomedical Informatics, Cincinnati Children’s Hospital Medical Center, Cincinnati, OH, USA、3. Assistant Professor, Department of Neurosciences, University of Toledo, Toledo, OH, USA、4. Professor, Neuroscientist at James Cook University, Queensland, Australia. 、5. Associate Professor, Department of Pharmacology and Toxicology, University of Toronto, Canada、6. Assistant Professor, Department of Psychiatry and Behavioral Sciences, Emory University School of Medicine, Atlanta, GA, USA、7. Associate Professor, Psychiatry, University of Maryland School of Medicine, Baltimore MD, USA、8. Professor and Chair, Department of Neurosciences, University of Toledo, Toledo, OH, USA)

講演取消

[NP] シンポジウム

[NP_S23] シンポジウム23
分子イメージングを用いた向精神薬評価の新たな展開

2019年10月13日(日) 14:50 〜 16:30 第12会場 (503)

オーガナイザー・座長:大久保善朗(日本医科大学大学院精神行動医学)、座長:須原 哲也(国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所)

Positron Emission Tomography (PET) は、ポジトロン放出核種で標識した各種の化合物をプローブとして生体に投与し、その経時的な動態や体内分布を体外から計測する分子イメージング技術である。PETを用いて向精神薬の評価する際には、生体内で調査対象薬剤が受容体やトランスポーターに結合している程度をPETトレーサーの特異結合の減少の程度、すなわち、占有率として指標にする方法が用いられる。ドパミンD2受容体占有率を指標にした抗精神病薬の至適用量の設定など、これまでに大きな成果をあげてきた。本シンポジウムでは、分子イメージングを用いた向精神薬評価研究の最新の動向として、セロトニントランスポーター、ノルエピネフィリントランスポータそしてドパミンD2,D3受容占有率を指標にした抗うつ薬または抗精神病薬の評価研究を紹介する。

講演取消

16:25 〜 16:30

須原 哲也 (国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所)