発表形式について
触媒討論会(春季)では申し込みが可能な発表形式として口頭発表(B1講演,B2講演),ポスター発表が設けられています.ハイブリッド開催の場合,口頭発表の講演者は,現地発表とオンライン発表を選ぶことができます。現地発表であっても,講演はオンラインで配信されます.ポスター発表はすべてオンライン発表です(京都大学でのポスターの掲示はありません).
また,触媒討論会(春季)においては各賞を設けております.詳細は触媒討論会各賞をご覧ください。
B1講演(現地発表あるいはオンライン発表)
発表時間:25分(講演10分,討論15分)
講演予稿:予稿は触媒OnTheWebおよび本サイト(2022年3月10日公開予定)に掲載されます.講演の予稿は,要旨,図・表を含め刷上がり3頁です.英文要旨(200 words程度)も掲載されます.
留意事項
- 討論会委員会がB1講演に期待していること
B1講演は,「討論中心」の発表形式であり,当日登壇する講演者が充分議論する場として提供しています.そのため,聴衆はあらかじめ配布された予稿を熟読して討論会に臨むことを原則としています.従って,当日の発表では予稿に提示されたデータ,討論したい事項,および結論を変えることは認められません.新規または発展途上の研究というよりはむしろ多くのデータが揃っておりすでに成熟した研究が対象です.触媒の機能発現のメカニズムや反応機構などについて大胆な仮説を提唱していただき,多くの研究者とその妥当性を議論していただくことを期待しています.
すなわち,B1講演では「これまで未発表」であることは要求されません.むしろこれまでA1講演,A2講演,ポスター発表などで発表を行ってきたものをまとめ,討論していただくことを希望しています.また,同一研究グループからの同じような内容のB1講演はできるだけ避けていただいています.ただし,全く異なる研究内容であり討論する意味が充分あれば同一研究グループからの複数の講演も受け付けます.申込件数が多い場合は,同一研究グループからの複数の発表をご遠慮願うことがあります.
- B1講演の講演者へのお願い
講演者は研究の内容について責任をもって討論できる方に限ります.講演は,原則として予稿に記載された内容以外のことは発表できません.当日の講演は予稿に記載された図や表のデータと討論したい事項に沿って行ってください.予稿に掲載されていない新規の図や表(新規な事実)を用い,予稿記載の結論やメカニズムなどを変更することは許されません.ただし,発表の際に聴衆が理解しやすいように図表の見た目や視認性を改善することは許されます.
実際の討論の中で,予稿に記載していない詳細なデータの開示が必要な場合には,座長に許可を得た上で使用することはできます.ただし,予稿に記載された研究の趣旨が変わらないことが前提です.
B1講演は討論中心の発表です.研究の新規性を主張する場ではありませんし,他の研究者の助言を聞く場でもありません.有意義な討論を行い,真実を見極めることを目的としています.すなわち,質問に対して,一方的に自分たちの主張を繰り返したり,ただ「分かりません」と答えたりすることは望ましくありません.講演者には予稿で示した作業仮説や想定している機構を恐れずに披露していただき,登壇前に想定される質問について十分に準備して,当日議論に臨むことを求めます.
- B1講演の事前審査について
申し込まれた講演は,討論会委員会において予稿作成前に審査されます.討論会委員会での審査では,1件の講演に対して2名の討論会委員が査読し,「討論点があるか」という観点から,コメントするようにしています.2名の委員の審査意見が割れた場合には,3人目の審査員がコメントします.
ポイントは,「討論点があるか」です.講演者が予稿で示す「討論したい事項」では,討論内容が判断出来ない場合が,残念ながら数多くあります.たとえば,「触媒調製の有効性」といった漠然とした「討論したい事項」では,当日果たして議論になるのかどうか疑問が生じます.
そこで,15 分間の質疑討論において多くの質問やコメントが出るように,データ不足の指摘など討論会委員会から多少助言をすることがあります.例えば,「こういったデータがあれば,討論できる」という趣旨のものです.予稿作成時には,討論会委員会からの助言をご配慮いただくよう,お願い致します.
申込添付資料には「講演状況」を記述する欄がありますが,「未発表」でないと受理しないという意味ではありません.むしろ審査の助けになるように,A1講演,A2講演,ポスター発表など関連する発表の状況を記載してください.
- B1講演申込者へのお願い
上記を踏まえ,討論会委員会から以下のことを講演申込者にお願いいたします.- 講演申込時に添付していただく資料には,以下の情報を詳述してください.
- 討論したい事項
- これまでの発表状況(B1講演だけでなく,A1講演,A2講演,ポスター発表,他学会での発表,論文発表も含める)と本発表における新たな議論ポイント
- 要旨の執筆にご留意ください.
- 講演申込時に添付していただく資料には,以下の情報を詳述してください.
討論したい事項に焦点を絞り,図表を使って記述してください.
次の記入例をご参考の上B1講演申込用要旨ファイルをダウンロードして入力してください.
「B1講演申込用要旨ファイル」記入例のダウンロードはこちら
「B1講演申込用要旨ファイル」ひな形のダウンロードはこちら
- 発表形式変更をご了解ください.
申込まれた講演の採否およびプログラムの編成については,討論会委員会にご一任ください.B1講演の討論に十分とは言えない内容であると判断した場合は,ポスター発表に発表形式を変更していただく場合があることをご了解ください.審査が困難なものについては,申込者に直接連絡して内容を確認させていただく場合があります.
B2講演(現地発表あるいはオンライン発表)
発表時間:25分(講演20分,討論5分)
講演予稿:予稿は触媒OnTheWebおよび本サイト(2022年3月10日公開予定)に掲載されます.講演の予稿は,要旨,図・表を含め刷上がり1頁です.英文要旨(200 words程度)も掲載されます.
留意事項
- B2講演は企業および国研等で行われた応用を目指した研究発表を対象としています.大学や高専などの教育機関で行われた研究の発表を妨げるものではありませんが,単に発表時間が長いだけではなく,あくまでも応用研究に特化した発表形式であることをご留意ください.
- 当日登壇する講演者は研究の内容について責任をもって討論できる方に限ります.なお,申込件数が多い場合は,同一研究グループからの複数の発表をご遠慮いただくことがあります.
- 申込まれた講演の採否およびプログラムの編成については,討論会委員会にご一任ください.B2講演に十分とは言えない内容であると判断した場合は,ポスター発表に発表形式を変更していただく場合があることをご了解ください.
ポスター発表(オンライン発表のみ)
発表時間:1時間以上 講演予稿:図・表を含めて刷上がり1頁です.参加登録した個人会員に限定して,予稿を本サイトで公開します.
留意事項
- 口頭発表とは別日 (3/30) に開催します.
- 講演者1人につき申込は1件に限ります.
- 申込まれた講演の採否およびプログラムの編成については,討論会委員会にご一任ください.
セッション発表および一般研究発表(ポスター発表のみ)
触媒討論会では活発な討論を行うために,各研究会がセッションを設置しております.ポスター発表申込時に,18のセッションから発表内容に近いセッションを1つ選択してください.希望するセッションがない場合は,「セッション発表を希望しない(一般研究発表)」を選択してください.申込された発表は一般研究発表として,討論会委員会において責任をもってプログラム編成させていただきます.